原文入力:2010-09-10午前09:03:01(1375字)
‘水深・爆発力’変数 分からないまま結論 算出
イ・チュンシン記者、イ・ヨンイン記者
天安艦を沈没させた爆発力の規模については当初から論難が絶えなかった。事故当日の3月26日、ペクリョン島で測定した地震波と空中音波が爆発力を科学的に推し量ってみることができる唯一の根拠であった。しかし現在までに出てきた資料の中で爆発力を最も大きく推定した韓国地質資源研究院(地質研)のいわゆる空中音波計算法は天安艦に適用するには無理という指摘が多い。
まず、気象庁関係者は「事故当日、規模1.5の地震波が感知され、TNTで計算すれば140~180㎏のエネルギーに該当する」と明らかにした。地質研が3月27日に作成した文書にも「推定地震規模が1.5であり、これはTNT180㎏に該当」と指摘されており、気象庁の分析と類似する。これは‘修正された’ 1番魚雷の爆発力であるTNT360㎏の半分程度に過ぎない。
しかし、どういうわけか、地質研が3日後の3月30日に作成した文書にはこういう字句が1行さらに追加されている。「機雷または魚雷が天安号(天安艦)下部で爆発した場合、水面下10m地点で爆発したと仮定し、空中音波信号からレイリーウィリス公式を利用し計算した爆発力は約260㎏のTNT爆発に相応する」とのことだった。
地質研の3月30日文書に突然登場したいわゆる‘レイリーウィリス’という公式は海底や陸上ではなく水中爆発現象を説明するためのもので△TNTの量△爆発水深△バブル パルス(水中で爆発があった時にガスが収縮膨張を繰り返し出てくる波紋)の周期など3種類の変数で構成されている。2種類変数の値を知っている時、残りの1つの変数の値を求める公式だ。
問題は地質研がバブル パルス周期を分析した値(1.1秒)だけ知っており、爆発水深や爆発力は知らなかったという点だ。そうしてみると爆発規模を推定するのに最も重要な条件である爆発水深を任意に10mと特定し爆発規模260㎏を算出したということだ。
実際に<ハンギョレ>が専門家に依頼し合調団が‘1番魚雷’が爆発したと発表した爆発水深6~9mをレイリーウィリス公式に代入してみた結果、相当な偏差が発生することが確認された。(グラフィック参照)水深9mでは爆発規模がTNT229㎏に相当したが、水深6mの場合には149㎏に過ぎなかった。3つの変数の中で2つの変数の値が分からない状況で、レイリーウィリス公式を利用することがどれほど恣意的なのかを示す内容だ。このような事情のため、ホン・テギョン延世大地球科学システム科教授も「レイリーウィリス公式が証明されていないものではないが、天安艦沈没に適用可能かは確信できない」と指摘した。
地質研関係者は水深10mを特定した理由を尋ねられると「一つの参考値として提示したに過ぎず、(軍当局に)資料だけ提供した」と解明した。
イ・チュンシン、イ・ヨンイン記者 cslee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/439205.html 訳J.S