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国防部、武器導入事業に‘誤発弾’乱舞

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/438548.html

原文入力:2010-09-06午後08:17:58(1305字)
開発不完全な製品輸入 予算確保…事業座礁・延期
1兆ウォン規模 弾薬運搬装甲車開発も効用性 論難

クォン・ヒョクチョル記者

国防部が米国など外国で開発が終わっておらず対外販売可否が不透明な武器などを十分な検討せずに無理に導入を推進し、事業が遅れたり、関連予算が使われなかったり、転用されたりもしている。

最近、国会予算政策処が出した‘2009会計年度決算’等によれば、長距離空対地ミサイル導入事業は2008年予算で64億ウォンが使われず、昨年予算46億ウォンも執行されなかった。米国・ドイツなどが開発しているこのミサイルはF-15Kに装着する射距離370km以上の遠距離攻撃弾で、北韓防空網が及ばない遠方から蓋馬高原北側の核関連施設などを打撃するために使われる。2006年10月、北韓の1次核実験後、北核対応用として緊急導入が推進され、当初2008~2012年に2040億ウォンを投じ177基を導入する計画だった。

だが、米国側は 「ミサイル性能実験で射距離が370kmにはるかに達し得ない欠陥があらわれた」として、このミサイルの武器としての合格可否と輸出可否を来年頃に決めると韓国に通知した。事業の成功自体が不透明になったわけだ。

海に敷設された機雷を除去する掃海ヘリコプターを国外購入するペリカン事業の昨年予算116億5400万ウォンも他の事業による替差損を埋めるために転用された。米国で核心掃海装備開発が終わらないので、戦力化時期が2013年から2017年に遅れたためだ。

国会予算政策処は「長距離空対地ミサイルとペリカン事業は、外国からの導入可能性に対する十分な事前検討なしに事業を推進した」と指摘した。

またK-55自走砲用弾薬運搬装甲車を国内で研究開発する事業も再検討が必要という指摘が出ている。軍はK-55自走砲に弾薬を供給する弾薬運搬装甲車を、2008年から2010年までに160億ウォンをかけて研究開発し、2011年から2020年までに1兆2000余億ウォンを投じ520台余りを生産する計画だ。現在はトラックがK-55自走砲に弾薬を運搬・供給しているが、トラックは防護力が劣り、未舗装道を通るのが難しいという限界がある。だが、昨年6月、監査院監査の結果、弾薬運搬装甲車と在来式弾薬運搬車量の弾薬積載時間差が大きくなく、弾薬積載量も在来式弾薬運搬車量より少なく、投資対比戦術運用効果が不十分なことが分かった。そのために監査院と国会では量産に1兆2000億ウォンが投入される弾薬運搬装甲車の研究開発段階から厳密な再検討が必要だと指摘してきた。

これに対し、国防部当局者は「国防改革計画を再調整し、武器と装備の所要と獲得可能性を再検討し、年末までに全般的な戦力増加計画を再整備する計画」と話した。

クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr

原文: 訳J.S