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イ・ジェオ‘仲裁特任’…査察対立 緊急鎮火

原文入力:2010-09-03午前08:20:32(1685字)
チョン・ドゥオン、チョン・テグンに会い 共感表示し宥め
アン代表はナム・ギョンピルに放送インタビュー自制を要請
3人衆 "ひとまず待つ…根本措置 取りなさい"

パク・ビョンス記者

←‘盾’と‘矛’イ・サンドク ハンナラ党議員(上写真左側)が2日午後に開かれた国会本会議で同党のキム・ソンフェ議員と話している。この日、本会議に出席したチョン・ドゥオン ハンナラ党議員(下写真左側)がナム・ギョンピル議員の議席に近寄り話している。
キム・ギョンホ記者 jijae@hani.co.kr


与党核心要人が‘イ・サンドク背後説’で戦争拡大を繰り返している不法査察論難に対する緊急鎮火に出た。特に李明博大統領の核心側近であるイ・ジェオ特任長官は去る1日、不法査察の被害者であるチョン・ドゥオン、チョン・テグン議員などに直接会い仲裁を試みた。アン・サンス ハンナラ党代表もナム・ギョンピル議員に放送インタビューの自制を積極的に要請した。

チョン・ドゥオン最高委員は2日<ハンギョレ>との通話で「昨日イ・ジェオ特任長官がちょっと会えるかと連絡してきて直接会った」として「私の周辺に対する国家情報院の不法査察など、その間どのような目に遭ったかを詳細に説明した」と話した。また別の査察被害者であるチョン・テグン議員も「イ特任長官と2人きりで会い、なぜイ・サンドク議員を査察の胴元として公開的に名指ししたかを明らかにし、不法査察の背後を一つ一つ明らかにするなど根本的処置をしてくれと注文した」と明らかにした。2人はイ長官に「今後、査察の背後が明らかになり、政府次元での適切な措置があるまで戦い続ける」という意も伝えたという。

イ長官が2人の議員に直接会ったのは、イ大統領の実兄であるイ・サンドク議員を胴元だと目星をつけ、不法査察問題が‘李明博政権の創業功臣ら’の間に骨肉相争に広がり、与党が急速分裂することを防ぐための措置と解説される。

チョン・テグン議員が先月31日、ハンナラ党議員研鑽会で「イ・サンドク議員が大統領府と国家情報院によって査察がなされたという事実をあらかじめ知っていた」と明らかにした後、与党内部は混沌に陥った。匿名の大統領府関係者は「チョン・ドゥオン議員がキム・テホ総理候補者を推薦した」、「若手議員の周辺に実際に問題がある」という趣旨の不満を表出した。これに対し、チョン・ドゥオン議員らは 「お兄さん人脈が与党議員を脅迫し、不法査察を正当化している」として正面から対抗した。

イ特任長官は具体的な処方には言及しなかったことが知らされた。与党事情に精通したある核心人物は 「イ長官はこれらの指摘に‘あきれた話’として一定部分共感するという反応を見せたものと理解している」と話した。イ長官の核心側近は「査察の真実を明らかにしてこそ解決法を提示できるのではないか」として「ひとまず内容を詳細に聞いた」と話した。

イ長官との出会い以後‘査察被害者3人衆’はひとまず様子見に入った。チョン最高委員は「特別な期待はしていないが、党指導部が解決方法を探すというので待ってみる」と話した。この間「ビッグブラザーがいる」としてトーンを高めたナム議員はこの日、予定されていた放送インタビューを取り消した。ナム議員は「昨夜、アン・サンス代表が2度もインタビュー自制を要請し、台風被害などを考慮し出演を取り消した」として「明白な真実糾明なしに適当に退きはしない」と話した。

チョン・テグン議員も「党と大統領府が査察の背後勢力に対する明確で根本的な措置を取らないならば、来週にもイ・サンドク議員が関与したという具体的な根拠を明らかにする」とし「適当な妥協はない」と強調した。

シン・スングン記者 skshin@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/438130.html 訳J.S