原文入力:2010-09-01午後09:34:09(1156字)
オバマ、イラク戦 終戦宣言… "我々は責任を全て果たした"
クォン・テホ記者
7年5ヶ月前、ジョージ・ブッシュ前大統領が戦争開始を宣言したホワイトハウス オーバルオフィスのまさにその机の前で31日(現地時間)バラク・オバマ米国大統領がイラク戦の終戦を公式宣言した。‘唯一のパワー’米国の力を誇示し‘名分なき戦争’をゴリ押してきたことに対し、米国の反省は見られなかった。
オバマ大統領はこの日夕方、テレビで生中継された18分間の演説で「米国とイラクの歴史で重要な時期を経ながら我々は責任を全うし、今日 米軍の戦闘任務は終わった」と話した。オバマ大統領は「今やイラク国民が自国の安保に対する責任を主導しなければならない」と強調した。2007年には最大17万1000人まで増えたイラク駐留米軍は、今後5万人台を維持する。残った米軍も戦闘任務ではなくイラク軍警の訓練が主任務であり、これらも来年末までには完全撤収する。
オバマはこの日、イラク戦を終わらせ経済に集中するという意志を強く表わした。彼は 「我々は莫大な費用を払い、今はページをめくらなければならない時」とし「現在、我々にとって最も急で差し迫った任務は経済を生き返らせること」と話した。イラク戦にはこれまで7000億ドルが投入され、これは米国財政赤字の主要原因の中の一つだ。中東で2つの戦争をした米国は、今後はアフガニスタンに集中するという意志も明確にした。
イラクに残された混乱と戦争が呼び起こした賛否論難を意識したためか、オバマ大統領はこの日 "勝利した" とか "敗北した" という表現は使わなかった。戦争の責任に対しても「ブッシュ大統領と私は(イラク)戦争を始めることに対し意見が違った」として、非常に間接的な方法でイラク戦が前任者が犯した失敗した政策であることを暗示することに止まった。同時に彼は「自由世界のリーダーとして米国は憎しみと破壊を持たらした者を戦争ではね除けることだけでなく、自由と機会を皆に広げようとする人々を導いていくだろう」と強調した。最初からイラクに存在しもしない大量破壊武器を名分に始めたこの戦争が‘本当にする価値のある戦争だったか?’という国際社会の根本的疑問にはついに答えなかった。
イラク戦ではこれまで10万人以上のイラク民間人、そして米軍4400人余りなど4700人余りの連合軍将兵が亡くなった。
ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: 訳J.S