原文入力:2010-09-01午後09:48:33(1511字)
教授監禁を理由に教籍剥奪→退学→無期停学 受け
裁判所 "学校 懲戒権乱用 憂慮" 相次ぎ無効判決
ソン・ギョンファ記者
←教授監禁などを理由に教籍剥奪と退学処分を受けたアン・ヒョンウ、チュ・ビョンジュン、キム・ジユン氏(左側二番目から)等、高麗大卒業生と在学生たちが1日午前、ソウル、瑞草洞、ソウル中央地裁で学校を相手に出した‘無期停学処分無効確認’訴訟で勝訴した後、うれしい表情で記者らの質問に答えている。 シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr
学校から教籍剥奪と退学処分を受け、裁判で相次ぎ勝ち復学したものの再び無期停学処分を受けた高麗大生7人に裁判所が「無期停学処分は懲戒権乱用の恐れがあり無効」と判決した。
ソウル中央地裁民事合議11部(裁判長 カン・ヨンス)は2006年教授監禁事態と関連して学校から無期停学処分を受けたアン・ヒョンウ(27・高麗大国語教育科2009年2月卒業)氏など7人が学校法人高麗中央学院(理事長 キム・ジョンベ)を相手に出した‘無期停学処分無効確認’請求訴訟で1日原告勝訴判決した。
裁判所は判決文で「学生たちの当時の行為は監禁に該当し重大で重懲戒理由に該当し無期停学処分それ自体は適正なことと見ることができる」としつつも「新しい処分である無期停学は、その処分日以後を効力発生時点にしうるが、(この事件の処分は)効力を処分日以前に発生するようにしており違法且つ重大な誤りがある」と明らかにした。
←高麗大教籍剥奪生事態
裁判所は続けて「ひとまず重懲戒処分をして懲戒受けた者が訴訟を通じて無効確認判決を受けると、今度は軽い懲戒処分に修正し継続的に反復し懲戒処分ができるようにすることは懲戒権者の懲戒権乱用の結果を招く恐れがある」と付け加えた。
アン氏たちは当時、高麗大併設保健大学学生たちにも総学生会長選挙の投票権を与えるよう学校に要求し2006年4月5日、高麗大本館で占拠座り込みをしている間、教授らを監禁したという理由で教籍剥奪処分を受けた。そして訴訟を起こしソウル中央地裁から教籍剥奪処分無効判決と教籍剥奪処分効力停止仮処分認容決定を相次ぎ受け取った。
しかし学校は、2008年2月15日 学生たちに再び退学処分を通知し、学生たちは再度訴訟を起こしソウル中央地裁で退学処分効力停止仮処分認容決定と退学処分無効判決を受けた。これにより学生たちは2008年3月に復学し学校に全員が通い3人は卒業までしたが、学校が2009年4月に遅れて法廷攻防で学校に通うことが出来なかった2年に対し‘無期停学’処分をすると通知してくるなり訴訟を起こした。
この日、法廷に出てきたアン氏は「すでに4度の訴訟で全て勝訴し復学し、卒業までしたのに学校がここまでするのを見て‘学校は本当にしつこく懲戒が正当だったと主張するんだな’と考えた」として「学校が権威主義的態度を示せば真の教育はできないと思う」と話した。在学中のキム・ジユン(26・高麗大社会学科)氏は「20代の素晴らしい時間を座り込みテントと法廷で過ごした」として「学校が私たちに対しわい曲し攻撃する姿を見ながら精神的に辛かったが、5回の訴訟で全て勝訴判決が下されてうれしい」と話した。
ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/437881.html 訳J.S