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キム・テホ‘パク・ヨンチャ 出会い’嘘は 金銭授受 疑惑回避?

原文入力:2010-08-26午前08:43:21(1787字)
2006年8月にはパク・ヨンチャ ベトナム工場訪問
イ・クァンジェが金を受け取ったという時期と半月違い
パク・ヨンチャと‘不適切な関係’疑惑 深まる

キム・ナムイル記者、ノ・ヒョンウン記者

←‘兄嫁の反論’キム・テホ国務総理候補者の兄嫁であるユ・クィオク(左側)氏が25日午後、国会で開かれた人事聴聞会で借用証書の真偽を尋ねるパク・ヨンソン民主党議員の質問に 「借用証原本は見つからなかった」として、貸し出し内訳などが書かれた通帳コピーを掲げて見せている。パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

キム・テホ国務総理候補者は、なぜ‘2007年4月以後’に固執したのだろうか。
キム候補者は2007年4月、米国、ニューヨークの韓国人食堂である江西会館でパク・ヨンチャ前泰光実業会長から金を渡されたという疑惑に対し「当時、私はパク前会長と一面識もなかった」とした。(24日 国会人事聴聞会)それに先立ち、去る23日に国会に提出した書面回答でもキム候補者はパク前会長との初めての出会いを「2007年以後と記憶しているが正確でない」とした。

しかし、一面識もないというパク前会長とそれより半年も前の2006年10月3日にパーティを組みゴルフをした事実が25日明らかになった。ゴルフをした場所もパク前会長所有の慶南、金海正山カントリークラブだった。24日の聴聞会冒頭に「良心に従い隠しも付け加えることもせず事実をありのまま話すし、万一、陳述や書面回答に偽りがあれば偽証の罰を受けることを誓う」と宣誓までしておきながら聴聞委員らの前で堂々と嘘をついたわけだ。

キム候補者がこのようにパク前会長との親密な関係を積むことになった時点を度々言い逃れる背景には、人事聴聞会の最大障害物である‘パク・ヨンチャ ロビー’関与疑惑をどうにかして避けようとする意図があるためと見える。パク前会長との初めての出会いが2007年4月以前に遡れば‘不適切な関係’と疑いを受けるに足る契機が少なくとも3回に増える。検察が釈然としない方法で無嫌疑処分をした2007年4月のニューヨーク、江西会館金品授受疑惑、そして2006年6月と8月の2回のベトナム訪問がそれだ。

キム候補者は慶南道知事であった2006年6月、ベトナム ドンナイ省との姉妹提携10周年記念行事出席のためベトナムを公式訪問した。ドンナイ省はパク前会長の現地履き物工場(泰光ビナ)がある所だ。当時の慶南道報道資料を見れば、キム知事はベトナムに進出した韓国企業体と関連機関役職員30人余りを招請し懇談会を開くこともした。パク前会長は当時ベトナムに進出した代表的な韓国人企業家であり、ベトナム政府と深い縁を結んでいた。キム候補者はわずか2ヶ月後の8月には個人的にベトナムを訪問する。キム候補者は当時パク前会長の履き物工場を訪問したりしたが、「パク前会長には会わなかった」と述べた。

だが、野党はこの部分を集中追及してきた。偶然にも2006年8月はイ・クァンジェ当時民主党議員(現 江原道知事)がベトナムを訪問しパク前会長の泰光ビナ事務室で5万ドルを受け取ったという時で、キム知事の訪問時期とはわずか半月程度の違いだ。

キム候補者とパク前会長の関係が疑惑を買う点はもう一つある。パク前会長は2004年11月、キム候補者の政策諮問機構である‘ニュー慶南フォーラム’の創立会員だった。これに対しキム候補者は「パク前会長は名前だけ上がっていると理解している。ただの一度も出てきたことはない」と主張している。キム候補者がパク前会長を初めて知ることになったと主張する頃の2007年12月3日、パク前会長は酒の抜けない状態で飛行機内で‘機内乱暴’を働き罰金1000万ウォンを宣告されもした。当時、パク前会長は‘乱暴’を働く前日の2日、キム候補者とともに問題の正山カントリークラブで酒を飲んだことが確認された。

キム・ナムイル、ノ・ヒョンウン記者 namfic@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/436830.html 訳J.S