原文入力:2010-08-23午後08:40:51(1225字)
首席秘書官会議で指示
大統領府 "候補交替の意味ではない"
ファン・ジュンボム記者
李明博大統領が23日、高位公職者任命推薦と関連し「もう少し厳格な人事検証基準を作りなさい」と参謀らに指示した。
イ大統領はこの日の首席秘書官会議で「人事推薦をその時その時の基準でしてはならない。厳格な基準を作り、その基準により精密に評価した後に推薦可否を決めなければならない」と話したと、ホン・サンピョ大統領府広報首席が伝えた。
イ大統領の発言は偽装転入と投機、虚偽就職疑惑などで汚された総理、長官、庁長候補者らの国会人事聴聞会が進行中の状況から出たことなので、‘イ大統領が問題候補者の一部の交替を念頭に置いたものではないか’という解釈が出てきた。だが、大統領府は直ちに「そのような意味ではない」と拡大解釈を警戒した。
キム・ヒジョン大統領府報道官はブリーフィングで「現在の何らかの懸案を巡ってした言葉ではなく、今後の公職の枠組みを作っていく作業なので、より大きく見て下さればと思う」として「現在進行中の人事聴聞会が終われば、その結果に対し党政協議会など色々な意見を聴取し新しく人事検証基準を国民の目の高さに合うよう強化していくという意味」と話した。他の大統領府核心関係者たちも「今、候補者を交替する雰囲気ではない」と話した。イ大統領の発言は‘今回はやりすごし、次からうまくやろう’という話だということだ。
大統領府はこの間、子女教育目的の偽装転入は容認し、不動産も価格が大きく上がったとしても居住実績や老後対策のためと判断されれば寛大に取り扱ってきた。これからはこういう暗黙的基準をもう少し厳格で具体的なものにしようと言うのがイ大統領の注文という解釈だ。
だが、大統領府内外では「不良人事の原因が厳格でない人事検証基準のせいだろうか」という反応が出てきた。検証過程で明らかになった色々な欠陥を分かりながらも人事権者が‘公職遂行に失格条件ではない’として高位公職者として起用しようとしたところに問題の根源があるという指摘だ。実際に大統領府民政首席室は100ヶ余りの項目からなる‘自己検証質問書’と納税、兵役、不動産取引などに関する30種類余りの基本書類、現場ヒヤリング、本人面接など緻密な検証システムを整えている。シン・ジェミン文化体育観光部、イ・ジェフン知識経済部長官候補者の偽装転入、‘箱部屋投機’等、報道機関と政界から提起されているすべての疑惑と事実も全て認知していたと大統領府関係者たちがすでに明らかにした経緯がある。
ファン・ジュンボム記者 jaybee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/436416.html 訳J.S