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"イ・クァンジェ有罪、キム・テホ無罪" 検察の‘おかしな起訴論理’

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/436212.html

原文入力:2010-08-23午前12:00:33(1399字)
パク・ヨンチャ ロビー関与疑惑 情況似ているが…

キム・ナムイル記者

‘ニューヨーク、江西会館クァク・某社長はパク・ヨンチャ氏と長年にわたり親密なよしみと信頼を積み重ねた。クァク氏が与えもしていないお金を伝達したと虚偽陳述を行い、パク氏との関係を自ら壊す理由がない。また知りえない被告人の犯行を虚偽主張する動機が全くなく、陳述の信憑性が充分だ。’キム・テホ国務総理候補者の‘パク・ヨンチャ ロビー’事件関与疑惑に対する野党の主張ではない。イ・クァンジェ江原道知事(当時、国会議員)がパク・ヨンチャ前泰光実業会長の要請を受けたクァク氏に江西会館でお金を渡されたという疑惑に対し1審裁判所が無罪を宣告するや、検察が昨年10月30日裁判所に出した控訴理由書の内容だ。

パク前会長から金を受け取ったという疑惑の仕組みは、キム候補者とイ知事がほとんど同様だ。ただし、イ知事はクァク氏に直接金を受け取ったという疑惑で起訴され、キム候補者はクァク氏の指示を受けた江西会館女性従業員を通じて金を受け取ったという疑惑で内偵を受け、結局 無嫌疑で内密調査が終結した。

検察は2004年5月、米国、ワシントンを訪問したイ知事の場合、窮屈な公式日程を割いて片道移動時間だけに3~4時間かかるニューヨーク、江西会館まで行き金を受け取ったとし政治資金法違反疑惑で起訴した。控訴理由書では「ニューヨークを訪問する十分な時間的余裕もあった」と別に指摘することさえした。反面、キム候補者が金を受け取ったという疑惑が提起された2007年4月、他の所ではなくニューヨークに3日間留まっていたキム候補者に対しては、イ知事の有罪を確信し控訴理由書を出したわずか一月余り後の昨年12月‘無嫌疑取調べ終結’してしまった。

同じ疑惑で起訴され無罪が宣告されたソ・カッボン民主党議員に対してはキム候補者の無嫌疑処分直後の昨年12月31日、控訴理由書を裁判所に出した。

これと関連して民主党パク・ソンスク議員は22日、キム候補者が2007年4月25~27日ニューヨークに留まったという慶南道の海外出張報告書を入手し公開した。パク議員室は「検察の基準によればイ知事よりキム候補者の方がむしろニューヨークで金品を受け取った可能性が高いのにも拘わらず、検察は同じ懸案に対して2人に全く違う定規を適用した」と主張した。

一方、検察が取調べ終結に先立ち、キム候補者に金を渡したという女性従業員に対する捜査を積極的にしたかも24~25日の人事聴聞会で争点になるものと見られる。検察は昨年6月、この女性従業員の身元や所在を把握できなかったとし‘参考人中止’決定をした。参考人中止をする場合、検査は分期ごとに参考人所在捜査をした後‘参考人所在捜査指揮部’に記録を残さなければならない。また、通常、以前に行った参考人中止を解き取調べ終結処分をしようとするなら、その間に明確な事情変更理由がなければならないというのが検察関係者たちの説明だ。

キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr

原文: 訳J.S