原文入力:2010-08-21午前08:56:15(2444字)
一学期の学費と寮費だけで860万ウォン…財産虚偽申告、脱漏 疑惑も
若く斬新な総理候補というイメージとは異なり、寝て起きれば疑惑ふくらむ
←キム・テホ国務総理候補者が20日午前、人事聴聞会準備をするためソウル、鍾路区、昌成洞、政府中央庁舎別館へ出勤し乗用車からおりている。連合ニュース
‘パク・ヨンチャ ゲート’関与など種々の疑惑を受けているキム・テホ国務総理候補者に対し20日、虚偽財産申告、脱漏疑惑などが新しくふくらんだ。当初候補者指名当時‘若くて斬新な総理候補’という世間のイメージとは異なり一夜明ければ新しい疑惑が溢れでる局面だ。
■新たに提起された脱漏疑惑
イ・ヨンソプ民主党議員はこの日、報道資料を出し「キム候補者が出した資料を見れば、父親、義母、夫人、子供たちの所得税、贈与税、付加価値税脱漏疑惑がある」と主張した。
イ議員はキム候補者の配偶者と義母が居昌郡に所有した土地189㎡と建物408.24㎡と関連して税金脱漏疑惑を提起した。1988年9月に建物を新築した後、居住したことがないのに去る10余年間 賃貸にともなう所得税や付加価値税を納付していないとのことだ。
イ議員は贈与税脱漏疑惑も提起した。キム候補者の父親は居昌郡、加祚面に所有した農地3810㎡をキム候補者の弟(妹)に1999~2000年に分割贈与した。この時、贈与額が非課税金額を越えるにも関わらず贈与税を納付しなかったとイ議員は主張した。また、未成年者の息子(19)と娘(17)の2002~2010年の預金増加額が贈与税免税基準(各々1500万ウォン)を越えているが贈与税を払っていないとイ議員は主張した。キム候補者が国会人事聴聞特別委に提出した資料には息子と娘の預金が各々1242万2000ウォン、1334万3000ウォンとなっている。
キム候補者は居昌の不動産と関連して「(夫人と義母名義で)結婚前に共同で登記された家だが、義母が賃貸事業者として登録し、きちんと税金を払っている」と明らかにした。また、子供の預金額と関連しては「幼い時から1万~2万ウォンずつ名節の時のお年玉などを貯めた金額がそうなったようだ」と説明した。
■財産申告 虚偽および脱落疑惑
パク・ソンスク民主党議員はこの日 報道資料を出し「キム候補者は1998年道議員として公職者財産申告を初めてした後、2010年8月総理候補者として財産申告をするまでの計16回の財産申告の中で11回を虚偽申告した」として「常習的な不誠実申告者であるキム候補者は公職者倫理法により解任または、懲戒議決を要求する対象であり総理の資格はない」と主張した。
パク議員は財産脱落を代表的事例として言及した。キム候補者の夫人が2001年に買いとったアパートを2002年の定期財産申告時に申告せず、その年の8月に遅れて知らせた点をパク議員は指摘した。道議員時期の1999~2001年に暮らしたアパートの住宅保証金申告を漏らしたのも重要な違反事項に挙げた。今年4月に新規開設した定期預託金を今年6月の退職財産申告で漏らした事実も明らかになった。
債務額と債権額が一致しないなど虚偽申告も発見されるとパク議員は主張した。キム候補者は弟(妹)と兄嫁に金を借りて使った。 2009年3月財産申告を見れば‘私人間の債務’が2億500万ウォンだが同じ申告書には兄嫁と弟(妹)の債権額が2億2300万ウォンと記載されている。債務が債権より少ないわけだ。キム候補者は2006年2月に債務が2000万ウォン増加したと申告したが、以後の財産申告書にはこの債務に対する償還記録が出てきていないとパク議員は指摘した。
これに対しキム候補者側は「実務者の財産登録時点や計算錯誤などで誤差が生じた」としながら「単純ミスであり意図的脱落はなかった」と明らかにした。
■子息の研修は何の金?
パク・ビョンソク民主党議員はキム候補者の子息が現在、米国、ニューヨークのある大学で語学研修中であることと関連して「道知事給与の大部分を貯蓄と債務返済などに使ったという人が、どういうお金があって研修に行かせられたのか」と疑惑を提起した。総理室が提出したキム候補者の子供の学籍変動内訳を見れば、候補者の子息は今年2月に高等学校を卒業した直後、ニューヨークのR大学付設機関で語学研修中だ。アメリカ留学専門語学院の説明を総合すれば、この大学の昨年一学期(15週)学費(2365ドル)と寮費(4900ドル)は約7265ドル(860万ウォン)だ。これに生活費と本代などを計算すれば費用はより大きくなるというのが語学院側の説明だ。
キム候補者の道知事時期の収入は給与(約9000万ウォン)と手当てなど1億2000万ウォン水準だ。財産申告書を見れば、キム候補者が2009年給与の内、貯蓄したり債務を返したと申告したお金は約9700万ウォンに達する。2010年4月には給与の中から約6850万ウォンを貯蓄したり債務を返すのに使ったと申告した。このように2005年~2010年、キム候補者は給与の大部分を貯蓄と債務返済に使った。申告が事実ならば、キム候補者は道知事在任期間に使った生活費は最低生計費(133万ウォン)を少し越える一ヶ月150万ウォン内外と推定される。語学研修資金の出処が疑わしいというのがパク議員の主張だ。
これに対しキム候補者側は「義母が所有した建物の年間賃貸所得が1900万ウォンであり、キム候補者の父親も農作業収入がある。生活に支障はない」と説明した。 コ・ナム記者 dokko@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/436123.html 訳J.S