原文入力:2010-08-18午後08:06:26(1405字)
会社側用役・バイト 瑞草警察署で24時間 交代受付
"一人当たり日当12万ウォン…集会も金で買うのか" 批判
イ・スンジュン記者
←去る12日、ソウル、瑞草警察署の集会申告受付場所前で現代起亜車側アルバイト学生などが音楽を聞いたりマンガ本を読みながら列をつくり待機している。一番後ろで頭を下げて座っている人がドンヒオート組合員パク・ソンヨン氏だ。ドンヒオート社内下請け支会 提供
毎晩深夜12時になればソウル、瑞草警察署交通調査係前の集会申告受付待機場所では奇妙な風景が繰り広げられる。10人余りの人々が集会申告のために列をつくり待っていて、一番前の人が集会申告書を受け付けた後にまた逆戻りして列にならぶ。0時になって日が変われば集会申告が可能な日が一日増えるので深夜12時頃がこれらの人々には最も重要な時刻だ。この列は24時間途切れない。トイレに行く場合、車で待機している別の人が代わりに列にならぶ。
休みなしに集会申告をするこれらの人々は誰か? 現代起亜自動車の用役職員とアルバイト学生たちだ。これらはソウル、良才洞の現代起亜車本社前を‘集会場所’として先行獲得するために土・日曜日を除く毎日‘交通秩序決意大会’を申告する。場所を先行獲得すれば他の集会が許可されないため、このように24時間交代で堂々巡りをしているのだ。
金属労組ドンヒオート社内下請け支会解雇者たちは先月12日から「現代起亜車が直接下請け業者解雇者問題を解決せよ」として、現代起亜車本社前で無期限座り込みをしている。だが、彼らは常にこういう場所先行獲得に阻まれ、これまでたった二回だけ集会申告に成功した。パク・テス(31)組合員は「集会申告をするには少なくとも8~9日、時間で言えば200時間以上は列にならんで待たなければならない」として苦笑いした。彼は「5~10人が24時間待機しているが1人当たりの日当が12万ウォンであると分かっている」として「結局、集会も金で買うということで、社会的弱者には集会の自由も許されないということではないか」と話した。
瑞草署管轄地域には三星と現代起亜車など大企業が集まっていて、集会場所を先行獲得しようとする会社と外部団体の衝突が絶えなかった。瑞草署は集会申告過程で起きる言い争いを防ぐため、今年に入り集会申告場所を警察署別館交通調査係に移し、列をつくれるガードレールと閉回路テレビ(CCTV)を設置した。ドンヒオートのシム・インホ(34)組合員は「小競り合いはなくなったが会社側人員が多く事実上、集会申告が不可能だ」と話した。
こういう状況が続くや人権団体連席会議と民主社会のための弁護士会、進歩新党、民主労働党などは18日、国会で記者会見を行い「ドンヒオート労働者らの集会を保障せよ」と要求した。これらの人々は「2ヶ以上の集会が申告されたとしても集会の性格や進行方式により全て開くことができるにも関わらず、後から申告された集会を禁止するのは集会の自由を侵害すること」と主張した。
イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/435682.html 訳J.S