原文入力:2010-08-16午前08:31:40(1547字)
断面図・現場確認の結果‘底が平たい台形’
自然河川浚渫と違う状況… "内容は依然として運河"
ナム・ジョンヨン記者、パク・ジュヒ記者
↑2008年12月、国土部資料に現れた大運河と河川整備の違い(※イメージをクリックすれば大きく見ることができます)
現在、全国で進行中の4大河川事業浚渫工事が自然河川整備水準ではなく、将来船が通行できる‘運河型’でなされていることが確認された。
<ハンギョレ>が15日‘洛東江河川基本計画(変更)’の川床断面図を土台に工事現場を確認した結果、船が航行できるように川床(川底)断面を広く平たい台形に削り出す‘運河型’浚渫が進行していることが明らかになった。
洛東江河川基本計画では、既存韓半島大運河区間の洛東江河口堰から聞慶付近までの川底が運河型川床断面に改造されるとされている。この河川基本計画は4大河川再生事業マスタープランが樹立された後に変わり、昨年7月2日 釜山地方国土管理庁が変更告示した。
河川基本計画によれば、慶北尚州市擎天台白沙場(548番区間)の川床断面(図 参照)が4大河川事業以後、広く平たくさかさまになる。現在の川床断面は川岸の砂場からななめに下がっているが、これを幅320m深さ10mの台形状にまっすぐ削ることになる。これに伴い、洛東江最高の景観に挙げられる擎天台白沙場は消える。この他に亀尾市海平湿地をはじめとして慶南、昌寧郡咸安堰など洛東江本流の全区間がこういう台形状に浚渫される。
この間政府は4大河川事業が大運河の前段階ではないと明らかにし、国家河川整備事業方式にともなう自然河川浚渫をすると主張してきた。運河浚渫は川底を平たく掘り貨物船の航行を楽にする構造だが、自然河川浚渫は河川水辺と川底を緩やかに掘るので船が航行できないということだ。
実際に国土海洋部は2008年12月‘4大河川再生プロジェクト’を公式発表し出した報道資料で「大運河事業は船舶運航のために河川中心部底を掘削」するものであり「反面、4大河川事業(国家河川整備)は洪水防止のために土砂が過多堆積した区間を取りはらう」と説明した。
だが、こういう政府説明とは異なり、現在の工事現場では変更された河川基本計画により河川中心部の川床を掘りおこす運河型浚渫作業が行われていると確認された。洛東江擎天台近隣34工区の工事関係者は「設計図面のとおりに浚渫しており、川床断面は台形状に完成されるだろう」と話した。<ハンギョレ>が該当工区の実際図面を確認した結果でも、すべての区間の川床断面が台形状に変わることが明らかになった。
4大河川事業過程に関与したある専門家は「運河でないのなら洪水に備えた水位さえ合わせれば良いので、あえて台形状の運河型浚渫をする理由がない」とし 「運河をあきらめたというものの、依然として工事内容は運河に備えて行われている」と話した。パク・チャングン関東大教授は「洛東江だけでなく漢江・錦江・栄山江など4大河川工事の全区間が運河に備え台形状の浚渫をしている」と指摘した。
これに対し、アン・シクォン4大河川推進本部政策総括チーム長は「工事断面は上流・中流・下流など川床の堆積程度を考慮して進行されるので、工事位置により断面図は一部差異が生じることがある」として「だが、本質的には運河と関係ない」と明らかにした。
ナム・ジョンヨン記者、尚州/パク・ジュヒ記者 fandg@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/435210.html 訳J.S