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7年ぶりに訪朝する習主席…「核保有容認」の要求に対する「取引」は

登録:2026-06-08 06:04 修正:2026-06-08 07:25
北朝鮮「核保有国の地位は不退」 
非核化が朝中会談の議題になることを防ぐための布石
中国の習近平国家主席が2019年6月20日、北朝鮮の金正恩国務委員長と共に平壌の5・1競技場に入場している。10万人の平壌市民が北朝鮮と中国の国旗を振って習主席を迎えている=平壌/AP・聯合ニュース

 中国の習近平国家主席が8〜9日、7年ぶりに北朝鮮を国賓訪問する。北朝鮮はこれを控え核戦力を誇示しつつ、中国に「核保有国として認める」ことを求めるシグナルを執拗に発信している。米中戦略競争と朝ロの緊密な関係を背景に、北朝鮮と中国はともに複雑な思惑を抱えながら、朝中首脳会談に臨む。

 北朝鮮官営の「労働新聞」が7日付で報じたキム・ヨジョン労働党総務部長の談話は、「わが国の核保有国の地位は絶対不退の限界線」だとし、「国防と主権について決して妥協しないという明確なシグナルを世界に送っている」と強調した。特に、キム部長が先月、米中首脳が北朝鮮の非核化目標に同意したと明らかにした米国側の主張について、「完全なでっち上げであり、荒唐無稽な虚偽の情報に過ぎない」とし、「我々はそうした事実の有無について最も正確な情報を握っている」と述べた点が注目される。中国側から「北朝鮮の非核化目標には同意していない」という説明を受けたことを示唆する発言であるからだ。これに先立ち、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は3日、新たなウラン濃縮施設を現地指導し、核戦力の強化を強調した。4日には娘のジュエさんと共に新型5000トン級駆逐艦「姜健(カンゴン)」の航海試験を視察し、6日には重要な軍需企業を訪問してミサイル能力の拡大を指示した。

 北朝鮮の異例の動きについて、統一研究院のホン・ミン上級研究委員は、「中国に対し、北朝鮮の核戦力が高度化したことを直視し、北朝鮮を非核化の対象ではなく、核保有国かつ対等な戦略的パートナーとして認めることを求め、圧力を加える示威の側面がある」と分析した。今回の朝中首脳会談で非核化が議題に上ることをあらかじめ阻止し、中国から核保有国としての地位の容認と対北朝鮮制裁の無力化を引き出そうとする北朝鮮の緻密な事前布石といえる。

 中国は北朝鮮の要求にどう対応するだろうか。専門家らは、中国が明示的に北朝鮮の核保有を認めることはないだろうが、朝中間の大規模な経済協力などを通じて、中国の「北朝鮮の核を容認する」シグナルが蓄積されていくと見通している。習主席の主な戦略的狙いは、米中競争の中で北朝鮮を管理することにある。亜州大学米中政策研究所のキム・フンギュ所長は、「習主席の訪朝の最大の目的は、米中関係の大きな枠組みを念頭に置いた北朝鮮の管理だ」とし、「9月に予定されている米中首脳会談まで、北朝鮮の挑発によって状況が悪化しないよう管理し、北朝鮮とロシアの接近を牽制しながら中国の影響力を強化しようとしている」と述べた。キム教授は「中国は北朝鮮の核保有国としての地位を明示的に容認したり、対北朝鮮制裁を無力化したりはしないだろうが、次第に北朝鮮の核保有を黙認する方向へと動いていくだろう」とし、「中国の朝鮮半島政策の優先順位に、もはや北朝鮮の非核化は存在しない」と語った。

 国家安保戦略研究院のヤン・ガビョン首席研究委員も 「習主席は、米中が合意した『建設的な戦略的安定関係』の枠組みの上で北朝鮮問題を捉えている」とし、「中国が北朝鮮の核兵器保有を黙認しつつ、核拡散防止条約(NPT)への復帰などを説得して北朝鮮を朝米対話へと導き、その見返りとしてトランプ大統領から台湾問題での譲歩を引き出すために『仲介者』の役割を果たす可能性はある」と述べた。

 朝中首脳会談のもう一つの主要議題は、中国が豆満江(トゥマンガン)で「東海への出航権」を確保することについて、北朝鮮が同意するかどうかだ。豆満江下流15キロメートル地点で海への出口が遮断されている中国は、北朝鮮とロシアの同意を得て、太平洋へ出る東海への出航権の確保を長年にわたり試みてきた。中国の立場からすれば、東北3省の経済問題の解決、北極航路への進出を通じた米中戦略競争での優位確保にとっても切実な課題だ。5月の中ロ首脳会談共同声明にも、「朝鮮(北朝鮮)と共に豆満江の出航問題に関する3者協議を継続していく」という内容が含まれた。中国はロシアのプーチン大統領の同意を引き出したが、残されたのは北朝鮮を説得することだ。北朝鮮としては、中国に対して大きな切り札を握っていることになる。世宗研究所のチェ・ウンジュ研究委員は、「中国が北朝鮮の羅津(ナジン)港や清津(チョンジン)港を活用したり、豆満江流域を北朝鮮と中国で共同開発しようと説得する可能性がある」と述べた。

 北朝鮮と中国のこのような「ビッグディール」が成立すれば、朝中友好条約締結65周年(7月11日)に合わせて中国が北朝鮮に大規模な観光客を送り込み、完成後10年以上放置されていた新鴨緑江大橋も開通させ、朝中経済協力が大々的に拡大する可能性がある。

パク・ミンヒ先任記者、チャン・イェジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1262325.html韓国語原文入力:2026-06-07 22:34
訳H.J

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