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韓国ソウルの地方選挙、史上初の投票用紙不足で騒然

登録:2026-06-04 06:15 修正:2026-06-04 07:59
未曾有の投票用紙不足で深刻な混乱 
午後1時から用紙不足を知らせたが、選管委の対応が遅れ 
午後5時25分になってようやく投票「延長」を告知
蚕室初等学校に設置されたソウル松坡区の蚕室2洞6投票所で、投票用紙不足により投票できなかった有権者たちが、投票締め切り時間を過ぎた午後7時頃、投票の順番を待っている=ナム・ジヒョン記者//ハンギョレ新聞社

 3日に行われた韓国の統一地方選挙の投票で、ソウル市の松坡(ソンパ)、江南(カンナム)、広津(クァンジン)一帯の投票所で投票用紙が底をつき、投票が中断される未曾有の事態が発生し、中央選挙管理委員会(選管委)は「投票権侵害」など激しい反発に直面した。選管委が一部の投票所に対し深夜まで投票を許可するなど、遅ればせながら収拾に乗り出したが、投票箱の搬出を巡って激しい対立状況まで生じるなど、混乱が拡大している。

 ハンギョレの取材によると、同日午後1時頃から蚕室(チャムシル)2洞の第6投票所で投票用紙が不足し、有権者が列を作って待つ状況が生じた。その後、ソウル管内で投票用紙が足りないというニュースは蚕室や江南、広津一帯を中心に急速に広まり、投票終了1時間30分前の午後4時30分頃には、複数の投票所で用紙が完全に底をつき、投票が一時中断された。投票用紙不足の事態が発生した投票所は、松坡区の加洛(カラク)2洞、蚕室2・4・7洞、文井(ムンジョン)2洞など12カ所、江南区の清潭洞(チョンダムドン)1カ所、広津区の九宜(クイ)3洞1カ所など、計14カ所に上る。

■まともな案内もなく有権者を待たせた選管委

 これらの投票所の有権者たちは、数時間待たされた末に投票を諦めたり、出口調査の結果を見ながら投票したりするなど、混乱に見舞われた。現場ではまともな案内さえなく、「今日投票できるのか」という住民の抗議が相次ぎ、「投票用紙が確保でき次第連絡する」として整理券が配られた投票所もあった。

 事態が拡大する中でも、選挙管理委員会の対応が遅れ、混乱を助長した。一部の投票所では早い午後から投票用紙の不足を伝えたが、限られた枚数しか供給されなかったという。選管委会は投票締め切りを35分後に控えた午後5時25分になってようやく、メディアへの告知を通じて「(公式の投票終了時刻である午後6時前に)待機中の有権者は、投票締め切り時間を過ぎても投票できる」という方針を示すなど、対応が後手に回った。

韓国の地方選挙の本投票日である3日、投票用紙不足により夜10時に投票を終えたソウル松坡区蚕室7洞の第2投票所の前に、住民らが集まっている/聯合ニュース

 蚕室2洞の蚕一小学校投票所で1時間40分待ち、午後7時15分頃に投票したSさん(50)は、「投票用紙がいつ届くか分からないという説明ばかり繰り返され、このまま待てばいいのか、帰ればいいのかの案内もなく、非常に混乱した」とし、「最大の問題は、出口調査の結果が出た後に投票しなければならなかったことだ。出口調査が投票に影響を及ぼさざるを得なかったと思われる」と指摘した。

■投票箱の搬出を阻止し「封鎖」…対峙状況にまで

 午後7時頃、投票を終えた松坡区の住民Lさん(39)は「子ども連れの母親たちは投票を諦めて帰ったケースがかなり多い」とし、「これは明らかな投票権の剥奪だ」と声を荒げた。地域のコミュニティやグループチャットにも「3時間待ったが、子どもたちが疲れて(投票できずに)帰った」という投稿など、有権者からの不満が相次いだ。

 現場の混乱はこの日深夜を過ぎて4日未明まで続いた。ソウル松坡区蚕室7洞の第2投票所は、住民たちの激しい抗議を受け、整理券を受け取った有権者に限り夜10時まで投票を延長したが、投票終了後に押し寄せた保守系ユーチューバーや市民たちが「投票箱の搬出阻止」のため、投票所を事実上封鎖し、警察が現場の統制に乗り出す事態も起きた。

 今回の事態により、選挙管理委員会の選挙管理に対する国民の信頼が大きく失墜したという懸念の声が上がっている。韓国外国語大学政治学科のイ・ジェムク教授は、「韓国社会は陣営間の対立や陰謀論に脆弱であり、選挙管理委員会の公正性と信頼が最も重要な資産であるにもかかわらず、今回の事態でこれが深刻に損なわれた」と指摘した。

イム・ジェウ、ナム・ジヒョン、パク・チャンヒ、キム・ヘジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1261783.html韓国語原文入力:2026-06-04 03:21
訳H.J

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