原文入力:2010-08-03午後09:32:23(1433字)
カークウッド ハーバード大教授
6ヶ月のソウル暮らし 所感 明かす
キム・ミンギョン記者
←ニール カーク・ウッド(58)ハーバード大デザイン大学院造形学科教授
"デザイン首都という趣旨には共感するが、それが産業・室内デザイン中心であるため実際の人々の暮らしとは関係なく流れています。デザインで最も重要なのは人間なのにですね。" ニール カークウッド(58・写真)ハーバード大デザイン大学院造形学科教授が去る6ヶ月間ソウルに留まり眺めた‘デザイン ソウル’に対して所感を打ち明けた。彼はサバティカル(安息年)を迎え、去る2月から高麗大招請客員教授として韓国を訪問し、一学期間 高麗大で造形学と建築学などを講義した後、3日米国に帰った。今回の訪韓が14回目というほど彼は韓国に対する愛情と関心が深い。
去る2日、高麗大で会ったカークウッド教授は韓国の季節と自然に対して感心を連発しながらも、ソウルという都市に対しては「工事などにより複雑で、維持費用が多くかかり、粗雑に外見だけ西洋文化をまねているのが惜しい」と打ち明けた。特にソウル市が推進する‘デザイン首都’事業に対し 「人の暮らしとつりあって、生活の質を高めるためには窮極的に‘室内’でなく‘外側環境’にさらに焦点を合わせなければならない」として「持続可能な都市を作るというソウル市のスローガンは現実と差がある」と指摘した。
カークウッド教授は「私たちはパリで格好良くデザインされた建物ではなく、通りの雰囲気を鑑賞する」として「都市を作るのは派手な建物ではなく、まさに市民たちで、そのために通りと公的空間が大変重要だ」と強調した。彼は「都市は主人公ではなく背景なので、都市はその中で生きる人々のための一つの彫刻に留まらなければならない」と付け加えた。高い建物と随所で続けられる工事、芸術作品のように過剰デザインされた通りが、それ自体で主人公ではなく背景となって後に退かなければならないという意だ。
彼は‘国家代表広場’と議論される光化門広場についても「過度にデザインされ装飾された理解できない計画」と評価した。
カークウッド教授はまた「常に人間を中心に置き、彼らが都市でどのように生きていくのか観察した後に、彼らの日常的な生活の質を向上させることができる都市計画をたてなければならない」と助言した。持続可能な都市となるには‘生活の質’が大変重要で、これがソウル都市計画の核心とならなければならないということだ。しかし彼は「韓国では‘持続可能性’の問題を‘自然環境に対する整備’とだけ理解し、政治スローガンとしてだけ用いている」として「本当に必要なことは、人々がどのように都市から移動し、ストレスをほぐし、ご飯を食べて、安らかさを感じるかを総合的に判断して実践に移すこと」と強調した。
「韓国における‘生活の質’は、韓国が急速な経済発展を推進する中で失われました。今はそのような生活の質を取り戻す方向で都市をデザインし、なくしたものを確実に取り戻す必要があります。」
文・写真キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/433418.html 訳J.S