ソウル拘置所に収監されている尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が、再拘束後の243日間で12億ウォンを超える領置金を受け取っていたことが判明した。
祖国革新党のパク・ウンジョン議員が1日に法務部から提出を受けた資料「ソウル拘置所保管金入金額上位10人」によると、尹前大統領は昨年7月10日の再拘束から先月9日までの243日間で12億4028万ウォンの領置金を受け取っていた。これはソウル拘置所の受刑者の最高額で、今年の大統領の年俸2億7177万ウォンの約4.6倍。入金回数は2万7410件に達する。尹前大統領は350回にわたり、12億3299万ウォンを引き出している。
いっぽうキム・ゴンヒ女史は、昨年8月12日のソウル南部拘置所への収監から先月9日までに9305万ウォンの領置金を受け取っていた。この金額は、同期間におけるソウル南部拘置所の受刑者の領置金としては2番目に多い。キム女史の領置金の入金回数は4554回。キム女史はこのうち8969万ウォンを56回にわたって引き出していた。尹前大統領は内乱首謀事件の一審で無期懲役を言い渡されている。キム女史は旧統一教会からグラフのネックレスなどを受け取ったこと(斡旋収賄)が認められ、一審で懲役1年8カ月を言い渡されている。
保管金(領置金)制度は、法務部の「保管金品管理指針」に則り、矯正施設での生活用品の購入など、受刑者の生活の利便性のために設けられているもの。収容者の領置金の保有限度は400万ウォンで、限度を超えると釈放時に一括で支払われるか、必要に応じて個人の口座に振り込まれる。提供限度が定められている政治資金とは異なり、領置金には上限や回数の制限がない。領置金は課税対象となっているが、課税当局による個人の領置金の送金履歴などの情報収集には限界があるとされている。
パク・ウンジョン議員は「一審で無期懲役を言い渡された内乱首謀者尹錫悦は、領置金によって寄付金を合法的に募っているようなもの」だとして、「領置金が内乱犯への支援や後援に悪用されることなく、本来の制度の趣旨に沿って運用されるよう、迅速に制度を改善すべきだ」と述べた。