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帰ってきた‘MBの男’…親イ-親パク葛藤‘台風の目’可能性

原文入力:2010-07-29午前12:40:04(1627字)
イ・ジェオ、恩平乙 当選…親イ‘軍気班長’展望
次期大統領選挙 影響力行使など出れば‘地殻変動’

シン・スングン記者

←イ・ジェオ前国民権益委員長

‘MBの男’イ・ジェオ前国民権益委員長が国会に戻った。2008年4月、第18代総選挙で‘4大河川審判’を全面に掲げたムン・グクヒョン創造韓国党候補に惨敗した後に始まった2年3ヶ月間の政治的流浪も終わった。

総選挙でも敗北後、追われるように米国に出された彼は2009年3月 帰国直後にハンナラ党復帰を強く希望した。しかし "猟犬は必要ない" (クォン・ヨンセ前事務総長)という言葉に代表される与党内部の反発で政治の一線に立つことが出来ない彼は国民権益委員長として臥薪嘗胆し雪辱を目指してきた。

彼は特に7・28補欠選最大勝負所であるソウル恩平乙でハンナラ党の支援を拒否して‘一人選挙戦’を通じて‘野党圏単一化’を実現したチャン・サン民主党候補を破り4選の高地を実現した。これで個人の名誉回復を越え政治的地位が一層強固になったという評価を受ける。

彼は当選が確定した後 "恩平区民の偉大な勝利" としながらも "6・2地方選挙で惨敗した政権与党が、また頑張って国民の要求をよく受け入れ安定感をもって国政を導いてくれという意思と見る」とその意味を積極的に解釈した。

彼の復帰にいより与党内の勢力構造変化が予想される。李明博大統領を助け2007年大統領選挙で政権創出に成功した‘創業功臣’として、朴槿恵前代表と対称点に立った彼が党に復帰することによって与党内部の力学関係にも変化が避けられないためだ。

イ前委員長は直ちにイ・サンドク議員の‘2線後退’宣言以後、明確な求心点がなく各個躍進する親イ系の中心軸の役割を果たす可能性が高い。親イ直系の首都圏のある再選議員は「イ前委員長はちりぢりになり角逐を行う親イ系の中で力のある軍気班長の役割をするだろう」と話した。すなわち任期の折返し点を回る李明博政府の下半期国政運営にも彼の影響力は大きく作用するものと観測される。

ハンナラ党指導部もそれに対する適切な優遇を悩む様子だ。キム・ムソン院内代表は私席でイ前委員長に指名職最高委員を任せなければならないという意を表わしたという。親イ系の一部でもイ前委員長が事実上イ・ジェオ系に分類されるアン・サンス代表の後から政治的影響力を行使する場合、いわゆる‘垂簾聴政’論議がおきかねないだけに適切な役割を与えなければならないという話が出ている。

しかし反発気流も侮れない。ある最高委員は「自力で入ってくるべきで、指名職最高委員を引き受けるのは卑怯だ」と話した。親パク系のある議員も「選出職最高委員5人の中で4人が親イ系なのに、イ前委員長まで入ってくるのは話にならない」と話した。
彼が改憲を主導したり2012年大統領選挙を控えた権力再編過程で積極的な役割を模索する場合、親イ-親パク派閥葛藤が全面化する可能性も排除できない。首都圏のある重鎮議員は 「イ前委員長は大きな夢を見ている。本人が直接大統領選挙に挑戦するなり、親イ系の次期走者を作ろうとするだろう」と話した。パク前代表の側近のある議員は「イ前委員長が改憲を話題としてパク前代表を揺さぶろうとしたり、次の大統領選挙に直接影響を及ぼそうとするなら党内状況はとても複雑になるだろう」と話した。

彼はこういう党内憂慮を意識したように党内の役割と関連して「今後、国会に行って多くの同志たちと討論し整理しても遅くない」として言葉を慎んだ。

シン・スングン記者 skshin@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/432589.html 訳J.S