原文入力:2010-07-28午後03:17:13(2116字)
カダフィ情報を収集した国家情報院要員の追放が知らされるやネチズンら‘冷笑’
"11兆の建設受注 吹き飛ぶか" …‘米国ためのスパイ活動’疑念も論難
リビアが最近、ムアマル アル・カダフィ国家元首と家族の動静を収集した疑惑で、国家情報院所属の韓国外交官を追放したと伝えられ、李明博政府の外交成績表に赤い線が増えた。ネチズンたちは 「李明博政府が今度はリビアまで査察したか?」と冷笑的な反応を見せている。
あるネチズンは自身のツイッターに「政府が外国指導者まで査察したのですか? カダフィがノサモ(訳注:盧武鉉を愛する会)会員だったのか?」として政府の外交的失敗を指摘した。「外国の国家元首まで査察するとは…。外交的欠礼を越えて無礼です。」「立場を変えてリビアのスパイが我が国の大統領周辺とヨンポ会を探ったとすれば代表部撤収や追放程度で終わったでしょうか?」など、自嘲混じりのコメントも相次いだ。
カダフィ国家元首がいきりたち韓国との外交関係を切れと指示したと伝えられた内容は「我が国の建設労働者たちが数十年間、培ったリビアとの友情が一瞬にして吹き飛んでしまった」として無念さを吐露するネチズンたちが多かった。あるネチズンは 「リビアと関係が悪くなり11兆規模の建設受注が吹き飛ぶ危機だそうですね。こんなひどいことはないです。政治なら政治、外交なら外交、国防ならば国防、経済なら経済…。偉大な大統領様の驚くべき能力にただ感服するだけです」と話した。
さらに今回の事態が韓国がリビアで米国のためのスパイ活動をしたことに対するリビア政府の抗議から始まったと分かり、波紋が広がっている。以前にも米国情報機関が直接諜報活動をするのが難しいアシアやアラブ地域で韓国情報機関の協調を求めたり、協調したりしたという指摘があったので、リビアの主張が事実と明らかになった場合‘韓国の米国スパイお手伝い’論難が広がる展望だ。中国も最近官営言論を通じ不法に新疆ウイグル自治区を測量した韓国人を追放したと報道しつつ、この韓国人の背後に米国情報機関がいる可能性があるという疑惑を提起した。
インターネット ニュースサイト<ビューズ&ニュース>は28日<asharqal awsat>等、アラブ言論らの報道を引用し、リビア情報当局が韓国大使館に勤めるある外交官がカダフィ国家元首と彼の家族に対する諜報を収集した疑惑をとらえ、この諜報活動が‘他国のためのもの’であったかを問いただしたと伝えた。問題の韓国外交官は先月追放された国家情報院所属要員と確認された。リビア情報当局はこの外交官がリビア官吏など情報部員に会い金を与えて取得した情報を‘米国’と‘イスラエル’に渡した疑惑があると主張していると知られた。
この外交官の諜報活動は直ちにカダフィ国家元首に報告され、カダフィ国家元首はこれにいきりたち、「韓国と外交関係を切りなさい」という指示を与えたと伝えられた。リビア最高指導者の断交指示に驚いた李明博大統領は、兄のイ・サンドク ハンナラ党議員を去る6日、特使資格でリビアに急派したが、イ議員はカダフィ国家元首に会うことさえできずに帰ってきた。リビア情報当局は問題の外交官と同じ時期に不法布教疑惑で逮捕された韓国人にもスパイ疑惑をかぶせていると知られた。<朝鮮日報>は「リビアは‘国家情報院職員と宣教師の活動に深い関連があり、その背後には米国がいる’という主張を韓国政府に伝達したと分かった」と伝えた。
中国官営<環球時報>も最近、新疆ウイグル自治区などの地で不法に測量活動を行った韓国人などを追放したと報道し、この韓国人の背後に米国情報機関がいるようだという疑惑を提起したと<ビューズ&ニュース>が伝えた。<環球時報>は2005~2007年に摘発された韓国人と日本人による違法測量事件を詳細に伝えた後、「違法測量を行った韓国人と日本人の背後には米国と韓国、日本の情報機関がいる可能性がある」と伝えた。新聞は「韓国人らは中国語を流ちょうに駆使すれば外見上 中国人と似ているように見えるのでこういう活動をしている」と分析した。
外交家の一部では米国情報機関が人種的特性のために情報要員の活動が簡単に露出するアジアなどの地で、韓国情報機関に協力要請をしてきたりしたと主張する。これら地域への接近が容易な韓国情報機関を代行者として活用していたということだ。リビアと中国が提起した疑惑が事実と明らかになる場合、韓国の米国スパイお手伝い論難が大きくなり、韓国が外交舞台で少なからぬ打撃を受けるものと見られる。中国は最近、天安艦事件と韓・米軍事合同訓練を巡り韓国を好意的に見なくなっている状況なので、韓-中関係にも悪影響を及ぼすものと展望される。
eニュースチーム
原文: 訳J.S