原文入力:2010-07-27午後07:32:11(1888字)
キム・トソン PD、ハ・オヨン記者
政府が27日<ハンギョレ>が報道したロシア専門家調査団の要約報告書内容に対し正面から反論して出た。ロシア調査団が参加すると発表した当時、韓国側の立場を支持するものと期待感を示したのとは異なる状況だ。ロシア調査団の要約報告書と国防部の反論がどのように食い違い、国内外の別の主張はないのかなど探ってみる。
①CCTV時刻 誤差
露 "撮影時刻 21時17分"
国防部 "時刻の誤り直していない"
専門家 "6ヶ 同一誤差は不可能"
国防部は天安艦内部の閉回路TV(CCTV)映像の最後の撮影時刻が‘3月26日21時17分03秒’というロシア報告書に対し "天安艦内に設置されたカメラは計11個で、カメラの設置時点に時刻を入力した以後、調整していなかったために録画された映像の画面に表示された時刻は実際時刻と誤差がある" と解明した。
しかし専門家たちは復元された6個のCCTV入力時刻がほとんど同一に誤差が出るということは納得し難いことだと指摘した。あるCCTV業者の幹部は27日<ハンギョレ>との通話で 「軍側に納品するCCTVは高性能装備であり、1000台中1-2台程度のみに時間誤差がある」 と話した。その上、天安艦のCCTVは昨年9月から運用され始めた。この業者の幹部は 「設置されて1年未満なら、せいぜい1分程度の誤差があるだろう」 と話した。
合わせて‘乗務補助員らが海岸通信兵に21時12分03秒に負傷事実を知らせた’というロシア報告書に対し、国防部は天安艦乗務補助員が私的に通話したものと解明した。しかしロシア報告書は‘海岸の兵士’と特定したので再調査が必要な内容といえる。
②スクリュー毀損
露 "海底面に接触し損傷"
国防部 "急速な停止のせい"
専門家 "網がかかったかも"
ロシア調査団が "天安艦が海底面に接触し右側スクリュー翼の全てと左側スクリュー翼の2つが損傷を受けた" と結論を下したことに対し、国防部はこの日「面舵スクリューの場合、爆発でスクリュー回転が急速に停止したことにより発生した慣性力でスクリュー翼の端が内側に曲がった」という既存の立場を繰り返した。しかし、シミュレーション分析を行った合調団民間委員は同じ状況を再演するのが不可能だという立場をすでに明らかにした経緯がある。天安艦が突然停止したと仮定する場合、5ヶのスクリュー翼が端だけ曲がるのではなく、全てが花のつぼみのように内側に集まる現象が現れたためだ。
また毀損されたスクリューを光沢が出るほどひどく削ったというロシアの調査結果に対し、国防部は「左舷スクリュー翼の船底付着生物は大部分がそのまま残っている」と解明した。しかし集中的に問題になっているのは曲がった面舵スクリューという点で議論とは関係がない解明といえる。合わせて、国内の一部専門家たちは、やわらかいが引っ張り強度の高い網などがからまり、回転してもスクリューに光沢が生じることがあるという見解も出している。ロシアと国防部の解明に全て疑問を提示する‘第3の理論’というわけだ。
③沈没原因
露 "機雷で爆発の可能性"
国防部 "すべての機雷は不能化"
前職将軍 "機雷設置された"
‘機雷による爆発’可能性に言及したロシア報告書に対し、国防部は1970年代後半に北韓軍のペクリョン島上陸作戦を阻むため機雷をばらまいたことにゆいて 「導電線を切断し全ての機雷を不能化した」と明らかにした。しかし、前職高位海軍将軍はすでに該当地域に機雷が設置されているという証言をした経緯がある。また、軍消息筋は 「導電線の被覆がむけていれば、天安艦に流れる電圧だけでも爆発可能性がある」と指摘した。
天安艦沈没原因を巡り、魚雷説、座礁説、機雷説、複合説など、多様な意見が出てきており再調査を要求する声も高まっている。民主党国会天安艦沈没事件真相調査特別委員会幹事のホン・ヨンピョ議員はこの日、国政調査に直ちに応じろとハンナラ党に促し、ウ・ウィヨン民主労働党スポークスマンも声明を通じて「天安艦全面再調査が解決法」と明らかにした。
キム・トソン<ハニTV>、ハ・オヨン<ハンギョレ21>記者 sage5th@hani.co.kr
原文: 訳J.S