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[単独] ロシア "スクリュー海底面 接触 損傷後 機雷に触れ爆発"

原文入力:2010-07-27午前09:14:49(1822字)
ロシア、天安艦 報告書、合調団と異なる結論

クォン・オソン記者、キム・トソンPD

天安艦事故と関連したロシア専門家の報告書内容は事故原因と発生時刻に関し、民・軍合同調査団(合調団)の調査結果と大きく異なる。もちろんロシア側の結論が推定という点での限界が明確だが、明らかな点は合調団の調査結果が当初の期待とは異なり国際社会を説得させられずにいるという事実だ。その上、国内外専門家たちも合調団調査結果発表以後、アルミニウム吸着物などに対する多くの疑問を提起している。天安艦論難を静めるためにも更に公開的な論争が必要と見える。

■毀損されたスクリュー 光沢が出るほど削られている
ロシア調査団は天安艦スクリューの損傷原因について、海底面に接触し損傷を受けたと結論を下した。これは魚雷攻撃でプロペラ軸が瞬間的に止まり慣性によって翼が変形されたという合調団の調査結果とは完全に異なるものだ。

スクリュー変形問題は事故原因と関連して最近まで持続的な論争を呼び起こした。合調団に参加したノ・インシク忠南大教授は<ハンギョレ21>と行ったインタビューで十分な科学的検証がなされなかったという事実を認めた。それでも国防部はスクリュー翼に掻き傷などの跡がない点を挙げ、座礁・衝突の可能性を排除し既存の主張を繰り返してきた。

しかしロシア調査団は調査結果報告書で 「毀損されたスクリューを光沢が出るほどひどく削ったという点が感知された」と指摘し、スクリューを巡る論難はより一層加熱するものと見られる。ロシア調査団の分析が正しいならば、証拠き損疑惑が提起されかねない。

■爆発の前にどんなことが?
ロシア調査団の結果には韓国側が公式に明らかにした爆発時刻(21時21分58秒)に先立ち天安艦に異常兆候があった可能性を示す重要な調査結果2ヶが含まれている。

最初に、天安艦内部の閉回路TV(CCTV)映像の最後の撮影時刻を21時17分3秒と指摘した部分だ。当時、軍は遺族たちの立場と個人身上情報などを考慮し、5月23日に遺族たちにだけ公開するとし、爆発時間1分前まで特異事項がない映像が撮影されていると明らかにした経緯がある。このためにCCTV場面は北韓の奇襲的な魚雷攻撃で突然天安艦が沈没したことを裏付ける重要な証拠の1つであった。
しかし合調団がイ・ジョンヒ民主労働党議員に送ったCCTV静止写真を見れば、一般的なCCTV画面と異なり時刻がついておらず疑問が提起された経緯がある。国防部はロシア調査結果に対し 「実際時刻とCCTVに設定されている時間に多くの差があり、一部誤解が生じることを考慮し明示しなかった」とし 「3分47~50秒程度の違いが生じる」と弁明した。国防部の説明が正しいということもありうるが、重要な事実関係を遅れて認めたことは納得し難いという指摘だ。

天安艦に搭乗していた乗務補助員が別の乗務補助員の負傷事実を海岸通信兵に携帯電話で知らせた時刻(21時12分3秒)もまったく新しい事実だ。ロシアの調査結果が正しければ事故初期に海上警察が報道資料を通じて最初の状況を認知したと明らかにした時刻(9時15分)よりも3分程さらに前だ。この部分について国防部は通話事実を否認しており、事実関係確認がまず必要な部分だ。

■ ‘1番魚雷’水中で6ヶ月以上あったこと
合調団が北韓の魚雷攻撃による天安艦沈没の‘決定的証拠’として提示した魚雷残骸に対しロシア調査団は肉眼調査と表記標準を挙げ、証拠能力がないと結論付けた。

合調団は5月20日発表の時、金属材質専門家の肉眼分析を土台に魚雷と艦首が同様な期間、海中にあったと分析したが、ロシア調査団は肉眼分析を通じてこの魚雷破片が6ヶ月以上にわたり水中にあったと判断した。専門家たちは科学的な調査を通じある程度までは腐食状態を把握できると言っているが、合調団は「部位別に腐食差が激しい」という理由で、追加分析は難しいと話している。

クォン・オソン、キム・トソン<ハニTV>記者 sage5th@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/432220.html 訳J.S