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北韓 食堂行けば‘国家保安法’違反? あきれる対北韓制裁

原文入力:2010-07-23午後02:14:11(1817字)
駐ネパール韓国大使館 "金正日 統治資金 源泉、利用を控えてくれ" 通報
ネチズンたち、 "北韓食材料も食べるなという話か?" あきれたという反応
"李明博政府の新しい超強力 対北韓 金融制裁 始まった" 皮肉る

←ある北韓食堂のメニュー. リュ・イグン記者

国外駐在韓国大使館らが天安艦事態以後、海外同胞たちに「北韓食堂を利用すれば国家保安法で処罰する」と通知したと伝えられ、論難が起きている。この間、国外で自由に北韓食堂を利用していた海外同胞や旅行客たちが、今後は北韓食堂でご飯を食べただけでも国家保安法の適用を受けることになったわけであきれるという反応まで出てきている。一部ネチズンたちは、今度は国内食堂に行きわたった北漢産の食材も食べてはならないのではないかと、政府が‘幼稚な対北韓制裁’に出ていると皮肉っている。

22日、インターネット媒体<民衆の声>報道によれば、駐ネパール韓国大使館は最近、海外同胞たちに「天安艦事件で北韓の好戦性が明らかになった」として「北韓の実状を知っていながら金正日統治資金の源泉となっている北韓食堂を利用することは、大韓民国国民として恥ずかしい行動であり利用を控えてくれ」と通知した。大使館側は「政府は北韓食堂利用者に対し、入国次第 南北交流協力法と国家保安法違反有無を調査する方針」と明示した。主マレーシア韓国大使館も先月29日、韓人会に国家保安法違反などを理由として北韓食堂利用を禁止する内容の公示事項を送った。南北交流協力法は統一部長官に申告せずに北韓住民と接触すれば300万ウォン以下の過怠金を賦課することになっている。保安法は同様な行為で10年以下の懲役刑が可能なようになっている。ネパール、カトマンズには400人余りの海外同胞が居住しており、年間5万人程度の韓国旅行客が訪れると伝えられた。カトマンズ市内には北韓食堂2ヶ所が営業している。

駐北京総領事館も最近、旅行会社とガイドなどに北韓食堂利用を自制してくれという電子メールを送ったと伝えられた。国外旅行ガイドブック著者のJ氏は、天安艦事故以後 駐北京総領事館から北韓食堂利用を自制してくれという内容のEメールを受け取ったと<民衆の声>が伝えた。メール受信者にはJ氏だけでなく、国外旅行主管旅行会社とガイドまで含まれていた。これに伴い、一部の旅行会社は観光コースから北韓食堂を除くケースも生じていると伝えられた。中国の場合、望京など韓国海外同胞が密集して住む所には北韓食堂が多く、海外同胞たちは韓国からお客さんがくれば北韓食堂を行くことが大衆化している。

政府のこういう措置に対してネチズンらは概してあきれてしまうという反応を見せている。あるネチズンは「海外で北韓飲食店を利用すれば国家保安法違反? どうしてこのような発想が出てくるのか? 軍事政権に劣らないね」として舌打ちした。ツイッターには「平壌冷麺を一回食べて犯罪者になる世の中」「あきれた北韓飲食店立入禁止の便りに、金剛山観光へ行って食べた玉流館冷麺が思い出される。韓国のどの飲食店でも味わうことができなかったその味!!!」 等の文も上がってきている。あるネチズンは政府が北韓食堂の出入りを禁止しながら‘金正日統治資金の源泉’云々したことに対し 「李明博政府の新しい超強力対北韓金融制裁が始まった」として "幼稚な発想" と皮肉った。

国内でも脱北者たちが運営する北韓食堂で北韓の食べ物を食べれば国家保安法にかかるのではないかというような皮肉が相次いでいる。あるネチズンはツイッターに「ソウルでは大丈夫なのですか? 明日、友人らと平壌冷麺を食べようと約束したけど、事前許可を受けなければならないのではないですか?」という文を載せた。「周辺に行きわたった北漢産食材料はどうして?」「今や冷麺を食べるには確実な決断が必要だ!」「北韓飲食店へ行けば国家保安法にかかるというけど、平壌冷麺、咸興冷麺はどうですか? チョン・チョルウ 故郷冷麺はどうなんですか。キム・ヨン 牡丹閣は?」等の反応も出てきている。

eニュースチーム

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/431772.html 訳J.S