原文入力:2010-07-21午後10:33:04(1532字)
教師が正解 誘導したり、もう一度考えて見て
"しなければ私たちだけが損害" 校長・教頭が推奨も
"点数競争煽り学校教育 跛行に追い立て" 指摘
チョン・ジンシック記者
←一斉試験不正行為事例
全教組忠北支部による調査の結果、去る13~14日に行われた‘国家水準学業達成度評価’(一斉試験)で、学校次元の広範囲な試験監督不正が行われたという主張が提起された。一斉試験が生徒ばかりでなく、各地域教育庁・学校別に点数競争を煽り、学校教育を跛行に追い込んでいるという批判が出ている。
全国教職員労働組合(全教組)忠北支部(支部長 ナム・ソンス)は21日、道教育庁で記者会見を行い「道内小学校の中で清州5ヶ所、提川4ヶ所、忠州・清原・槐山・陰城1ヶ所など少なくとも13ヶ所で一斉試験監督不正行為があった」と明らかにした。忠北支部は去る16日にも提川のある小学校教頭が生徒たちに正解を教えたという疑惑を提起し、道教育庁もこういう事実を一部確認した経緯がある。
この日、全教組が一線学校から集めた情報提供を土台に自ら調べた結果によれば、試験監督不正行為は△正解誘導△問題解説△不正行為推奨に分かれる。監督教師が二者択一問題で誤答を書いた生徒に "考え直してみなさい" と話し事実上正解を教えたり、正解の最初の文字を書いてあげたケースが最も多かった。
B小学校のある教師は国語試験時間に純粋韓国語の言葉を探す問題に対して"‘牛乳’には漢字が入っているから答じゃないじゃない" と話した。正解が‘仏国寺’である問題に対してS小学校のある監督教師は "慶州に有名な文化財が二つあるけど、(石窟)‘庵’の字が入らない" と教えることさえした。
公正な試験を指揮・監督しなければならない校長・教頭が、教師たちに不正行為を勧めるケースも少なくなかった。N小学校では試験開始前の会議で "試験監督をあまり徹底してやるな" という指示があり、また別のS小学校では教務室で "私たちだけ(不正行為)しなければ損害" という言葉がやりとりされたことが分かった。○小学校教頭は6学年担任教師たちの前で "試験を受ける時、番号順に座らせるな。よくできる子とできない子を混ぜて座らせろ" と不正行為を煽るような発言もした。
この日、全教組は忠北道教育庁と傘下教育庁が学校に成績向上を圧迫した情況も具体的に公開した。道教育庁は先月中旬、傘下教育庁に送った‘基礎学力向上支援計画’という題名の文書で "残留学校(下位成績学校だと連続指定されたところ)が2010学年度学業達成度評価で引き続き成果不十分である時、該当学校に対する総合監査およびコンサルティング実施後、管理者(校長・教頭)の責任が明らかになれば問責する" として一線学校を圧迫した。ある地域教育庁は一斉試験を10日余り後に控え、教頭などを招集し "評価の結果、上位5%と下位5%は教育庁に呼び出す" と‘威嚇’までした。
全教組忠北支部はイ・ギヨン忠北道教育長の謝罪を要求し、教育団体と道教育庁が共同で‘一斉試験不正疑惑真相調査団’を設けようと提案した。
忠北道教育庁は直ちに説明資料を出し 「(全教組の主張は)私の顔につばを吐く行為で、忠北教育発展にとって阻害となる」と非難した後 「信頼できる情報ならば調査し責任を問う」と明らかにした。
チョン・ジンシク記者 seek16@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/431524.html 訳J.S