原文入力:2010-07-21午後08:05:20(2084字)
戦争記念館も参拝…韓国戦争 60年 血盟 浮き彫り
キャンベル次官補・ソン キム特使など韓半島ライン総出動
クォン・ヒョクチョル記者
←米国第7艦隊所属核推進航空母艦ジョージ・ワシントン号(9万7000t級)が21日午前、釜山,南区,龍湖洞の海軍作戦司令部港内に入るや小さな船らが空母を接岸させようとそばについて押している。最も上の船は一緒に入港した韓国型駆逐艦 文武大王艦(4500t級). 釜山/キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr
両国外交・国防 対北韓 強硬態勢
20日午前11時35分、板門店共同警備区域内のオウルレッ哨所(241GP)。厚い暗雲がたちこめ雨が降っていた。哨所脇には太極旗、国連旗、星条旗が並んで風にあおられていた。ヒラリー・クリントン米国務長官とロバート・ゲイツ米国防長官が真剣でかたい表情で望遠鏡で北側を眺めた。
オウルレッ哨所は軍事境界線の25m南側にある。この哨所は北韓軍哨所と最も近くにある哨所だ。2004年末、韓国軍が共同警備区域(JSA)警備任務を譲り受ける前までオウルレッ哨所はいわゆるトリップワイヤの役割をした。北韓軍が攻撃する場合、この警戒所を通過してこそ南進できるため、有事の際に米軍が自動介入するほかはなくなっていた。
米国の外交と国防の責任を負うクリントン長官とゲイツ長官がこの日、悪天候の中をオウルレッ哨所など共同警備区域を訪問したのは、韓国に対韓安保公約および対北韓メッセージを誇示するためだ。オウルレッ哨所は1993年、当時ビル・クリントン米国大統領が訪問したことを契機に全世界の注目をあびた。クリントン長官は夫が訪問し17年ぶりにこの哨所を訪ねた。
クリントン長官とゲイツ長官は引き続き午前11時55分、板門店会談場の軍事停戦委会議室に入った。両長官が会議室を見回す間、会議室の窓の外には北韓警備兵らが好奇心に充ちた目で内側を眺めていた。5分後に会議室を出た両長官は足首ほどの高さのコンクリート ブロックで作られた軍事境界線から南に2m離れたところに並び立った。ユ・ミョンファン外交長官・クリントン長官・ゲイツ長官・キム・テヨン国防長官が記念撮影をした。写真を撮る間、軍事境界線の北側では鉄兜をかぶった北韓警備兵2人が緊張した表情で見守っていた。
←‘2+2’板門店会見 韓国と米国の外交・国防長官が21日午前、板門店と共同警備区域(JSA)を見て回った後、取材陣の質問に答えている。軍事停戦委会議室そばで北韓軍がこちらを眺めている。米国の国務・国防長官が共に共同警備区域を訪問したのは初めてだ。左側からユ・ミョンファン外交通商部長官、ヒラリー・クリントン米国国務長官、ロバート・ゲイツ米国国防長官、キム・テヨン国防部長官。板門店/写真 共同取材団
記念撮影の後、軍事境界線に背を向けて立ち、ゲイツ長官は「我々がここに来たのは、停戦協定を維持するために重要な一翼を担う韓国と米国、他国軍人たちに感謝を表明することだけでなく、韓国の安保に対する我々の約束は堅固だという強い信号を北韓と世界に送るためのもの」と話した。
昼12時15分、板門店訪問を終えたクリントン長官とゲイツ長官は、車両でソウル、龍山の戦争記念館に移動した。戦争記念館回廊には韓国戦争の時に亡くなった国連軍と韓国軍の名前が一つずつ黒い石に白い文字で刻まれている。戦争記念館参拝は韓国戦争勃発60周年を迎え犠牲を共にした血盟の歴史を新たに浮彫りさせるという意味が込められた。
午後1時40分、戦争記念館を訪問したヒラリー・クリントン米国国務長官とロバート・ゲイツ米国国防長官は回廊を歩き、しばらく立ち止まった。2人は「全く知らない国、一度も会ったことのない国民を守れとの呼びかけに応じたその息子、娘たちに敬意を表します」という文句を凝視した。韓国戦争参戦国連軍は3万7645人が戦死し、この内 3万3642人が米軍だった。
両国外交・国防長官は到着するやいなや戦争記念館回廊入口にある国連軍戦死者の名碑に献花・黙祷した。引き続き天安艦名碑に移動した両国長官たちは亡くなった46人の将兵に献花・黙祷した。
今回の韓-米2+2会談には米国外交・国防側韓半島ラインが総出動した。国務部からはクリントン長官、カット キャンベル東アジア太平洋次官補、アンドリュー シャピロ政治軍事担当次官補、フリー ペイド ホワイトハウス国家安保会議(NSC)先任局長、ソン キム6者会談特使、国防部からはゲイツ長官、マイク ミューレン合同参謀議長、ロバート ウィルラドゥ太平洋司令官などが参加した。
クォン・ヒョクチョル記者、共同取材団 nura@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/431434.html 訳J.S