原文入力:2010-07-20午後05:54:55 (1922字)
15日 市民団体対象 天安艦 説明会 参観報告書 発表
イ・チュンシン記者
←サケ級潜水艇
参与連帯は19日、国防部が市民社会団体を対象に開催した‘天安艦説明会’参観報告書を発表した。
参与連帯は報告書で「国防部説明資料に対し、いくつかの基礎的な質問をしたが、国防部の返答内容は非論理的で前後が合わなかった」とし「今回の説明会で既存の疑問点に加え、いくつかの疑問点を追加で発見した」と明らかにした。
10ヶ余りの市民社会団体で構成された参観団は15日、国防部で天安艦沈没に関する民軍合同調査団の調査結果説明を聞き、天安艦艦首と艦尾を保管している平沢海軍第2作戦司令部を訪問し天安艦切断面などに対する説明を聞いた。
この日の説明会でサケ級潜水艇に対する国防部の返答が一進一退した。参与連帯は「国防部がサケ級潜水艇の幅が2.75mと説明し3.5mに翻意した」と明らかにした。当初、国防部は説明会資料でグーグル衛星写真の中の物体が幅2.75mのサケ級潜水艇と似ていると説明した。これに対し参加団がグーグル衛星写真の中の潜水艇は幅3.5mのサメ級潜水艇だと疑問を提起した。国防部はまた「サケ級潜水艇の幅が2.75mと表記されたことは間違い」であり「サケ級潜水艇の幅はグーグル映像に現れたものと同じように3.5m」と説明した。
←国防部が公開した‘北韓 サケ級潜水艇’北側国防委が内外信記者会見を通じ「我々には(天安艦を魚雷で攻撃した)サケ級潜水艇はない」と主張し、国防部は30日「北韓サケ級潜水艇が識別された映像情報写真を確保しており、グーグルにもサケ級写真がある」と反論した。国防部がこの日公開したグーグル写真は2004年6月5日平壌、大同江付近の造船所を撮ったものであることが明らかになった。 国防部提供
このような国防部の説明にもかかわらず参与連帯は、サケ級潜水艇の存在自体に深刻な疑問を提起した。参与連帯は 「世界的に公信力を認められているグローバル セキュリティは‘YONO級潜水艇’の幅を2.75mと表記している」とし「幅が3.5mにもなる潜水艇は‘YONO級潜水艇’ではない」と主張した。民軍合同調査団はこれまで‘YONO級潜水艇’が‘サケ級潜水艇’を指すと主張してきた。サケ級潜水艇の幅が3.5mならば、サメ級潜水艇とほとんど類似の排水量を持っていることになるが、サメ級は300トン内外の排水量を持つ反面、サケ級は130トン内外の排水量を持つことに対し国防部の解明が必要だと見られる。参与連帯はまた‘YONO’が‘サケ’の英語表記という国防部の既存主張に対し「国際的に公信力を認められているグローバル セキュリティやジェーン年鑑など海外資料を見れば‘YONO級潜水艇’は北韓制ではなくイラン製」と反論した。参与連帯は「グーグル映像に出てくる幅3.5mの潜水艇がサケ級潜水艇でないならば、軍は嘘をついてきたことになる」として「軍が言うサケ級潜水艇が実在することなのか、再度解明しなければならないだろう」と話した。
←平沢海軍第2作戦司令部内、天安艦艦首と艦尾が展示されている場所付近に天安艦から除去した物品を積み置きしてあるところに保管された在庫蛍光灯の山の姿。一般家庭で使う‘ナミョン電球’のイーグライト(EAGLITE)蛍光灯がバケツの中に入っている。 参与連帯提供
参加団は国防部が魚雷爆発の‘決定的証拠’として提示した魚雷推進体に付着したアルミニウム酸化物吸着物質にも疑問を提起した。参与連帯は「この吸着物の成分も科学的に立証できず、実験を通じて再現して出すこともできずに‘決定的証拠’と話す証拠の決定的な論理的欠陥が再確認された」と主張した。半径6mのバブルジェット内のアルミニウムが少なくとも30m外側にはね飛び北韓制魚雷(長さ7m)の一番端に位置するスクリューに酸化されて吸着したという軍の発表には説得力がないということだ。
参加団は天安艦爆発と沈没にも割れなかった蛍光灯にも問題を提起した。参与連帯は「バブルジェットにも割れなかった蛍光灯が‘強化された耐衝撃設計基準’を適用した蛍光灯という軍の説明とは異なり、一般家庭用蛍光灯(写真)と推定される」と明らかにした。 イ・チュンシン記者 cslee@hani.co.kr