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"チョン・ウンチョン‘PD手帳’訴訟に国の金 支援"

原文入力:2010-07-18午後07:00:20(1359字)
キム・ウナム議員 "農食品部、個人訴訟に数千万ウォン 支出"

便法支給 論難… "職員ら証人尋問 準備用" 説明

イユ・チュヒョン記者,チョン・ヒョクチュン記者,ノ・ヒョンウン記者

←チョン・ウンチョン前農林水産食品部長官

農林水産食品部がチョン・ウンチョン前農食品部長官とミン・ドンソク前政策官が狂牛病危険を報道した時事プログラム<PD手帳>製作スタッフを相手に起こした名誉毀損訴訟と関連して、便法で国家予算を支援した事実が明らかになった。

キム・ウナム民主党議員は18日、報道資料を出し 「農食品部は前高位幹部が個人的に起こした刑事訴訟と関連して、農食品部職員らが証人尋問を受けることになるや専門的諮問が必要だという理由で数千万ウォンをかけて弁護士と契約を結んだ」と明らかにした。2008年、米国産牛肉輸入問題で辞退したチョン前長官とミン前政策官は翌年の2009年3月に名誉毀損疑惑で<PD手帳>を検察に告訴した。だが<PD手帳>は2010年1月1審で無罪判決を受け、現在は控訴審3次公判を控えている。

農食品部はこの裁判に自分の部署の公務員2人が証人尋問を受けることになるや1審と2審裁判に各々諮問弁護士を選任した。1次諮問料は、農食品部が刑事訴訟とは別に<PD手帳>に対して起こした‘訂正反論報道請求訴訟’上告審弁護士の受託料6600万ウォンに含ませて支給し、2審では最初から別の諮問弁護士を選任し4千万ウォンを支払った。諮問内容は△関連者とのインタビュー△事件および交渉などに関する資料検討△捜査進行立会および関連協議△裁判参観およびその審理に関する意見書作成△対言論記者会見に関する助言および対応などで、名誉毀損訴訟内容と直接的に関連がある。政府が<PD手帳>製作スタッフの有罪判決のために、事実上個人的な名誉毀損訴訟にまで介入し予算を支援したわけだ。

キム議員は「この裁判はチョン前長官とミン前政策官が個人的に告訴した私的な名誉毀損問題に過ぎないのに、政府がこれに組織的に対応しこのために弁護士受託料を支給したことは国家公権力の乱用であり国家予算の目的範囲を抜け出したこと」と主張した。

これに対しパク・ソンウ農食品部法務担当官は「農食品部職員が証人尋問を受けることになり、職員たちのために支給したもの」としつつ「訴訟が米国産牛肉輸入衛生条件などと関連した争点懸案に関することなので、法的に武装しなければならない必要があった」と弁明した。

しかし匿名を要求した法曹界要人は「証人は個人の資格で法廷に出て行くのであり、農食品部職員身分とは何の関係もない」と話した。また、彼は「証人は事実だけを話せば良いのであり、法的諮問が必要だという論理も理解できない」として「証人が法律諮問契約を結び法廷に出てくるという話は初めて聞く」と話した。

イユ・チュヒョン、チョン・ヒョクチュン、ノ・ヒョンウン記者 edigna@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/430859.html 訳J.S