原文入力:2010-07-18午後10:41:47(1622字)
4大河川 梅雨期工事‘危険水位’
集中豪雨 余波 初の工事中断
水資源公社 "マニュアルに従い水満たす"
チェ・サンウォン記者,ナム・ジョンヨン記者,シン・ソヨン記者
←18日午後、慶南、昌寧郡、吉谷面の洛東江18工区咸安堰工事現場仮防水に水が入り工事装備であるクレーンが水に半分ほど沈んでいる。昌寧/シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr
梅雨期の集中豪雨で‘4大河川再生’工事の洛東江一部現場が水に完全に浸り、浚渫土が一部巻きこまれる事態が発生し、工事が初めて中断された。大規模水質汚染と安全事故を予防するために少なくとも法定洪水期(6月21日~9月20日)には工事を中断しなければならないという声が大きくなっている。
去る16~17日慶南地域に降った200㎜内外の大雨のために慶南、昌寧郡、吉谷面の咸安堰建設現場は17日午前10時50分頃、川の水が高さ5mの仮防水壁面(シートパイル)を越え、内部に怒涛のように流れ込み完全に水に浸った。これに先立ちこの日明け方4時50分頃、慶南、陜川郡、青徳面の陜川堰建設現場も高さ8mの仮防水壁面を川の水が越え水浸しに変わった。
韓国水資源公社は集中豪雨が降る直前、咸安堰の大型クレーン1台を除く重装備と資材を撤収させ工事を中断した。また、突然川の水が怒涛のように流れ込むことを防ぐため事前に仮防水内に水を入れる措置を取った。だが、工事現場の各施設と臨時積みおきしてある一部浚渫土が傾き、上部から流れてきた汚濁防止膜などの装備と廃棄物が川の水面を漂った。危うく大事故につながりかねない瞬間だった。洪水期には仮防水を完全撤去し工事を全面中断しなければならないにもかかわらず、政府は堰建設工事を除き浚渫作業などを進行している状態だ。
工事現場では奇襲的な豪雨に対応する能力も脆弱であることが明らかになった。浸水状況をモニタリングしたファン・ミンヒョク緑色連合活動家は「堰工事現場が浸水する前まで作業員たちは現場装備と資材を移すことに精一杯だった」と話した。 <ハンギョレ>が18日、咸安堰下流500m地点の浚渫土積み置き場を見て回った結果、こちらから流れ出た水が土砂をろ過する沈砂池を経ずに直接、洛東江本流に流れ込み水質汚染を加重させている場面が目撃された。イム・ヒジャ馬山・昌原・鎭海環境運動連合事務局長は「浚渫土積み置き場が大雨で傾くことを防ぐため洛東江水質汚染は放置した格好」としつつ「環境影響評価指示事項に反する明白な不法行為」と指摘した。
洛東江の他区間の水辺に積んだ浚渫土もかろうじて流失危機を克服した。政府は水辺に積んだ浚渫土を洪水期前に片づけると明らかにしてきたが、積み置き場を得ることができなかったり、得るのが遅れたために一部は依然として水辺に残っている状態だ。ペ・ジョンヒョク馬山・昌原・鎭海環境運動連合共同議長は「18日昼、洛東江20工区(宣寧郡、洛西面で作業員たちが水辺の浚渫土を急いで堤防外に汲み出していた。雨がもう少し降ったら浚渫土は流失しただろう」とため息をついた。陜川堰と咸安堰は先月末基準で目標工程率が35%だが、現在の実質工程率は各々31%、29%にとどまり、工事現場は工期遵守圧迫を受けてきた。
これと関連して韓国水資源公社は「陜川堰と咸安堰建設現場は洪水期に自主対応マニュアルに従い、上流地点の慶北側 玄風と陜川チョクポ橋の水位が一定水準に達すれば人工的に水を満たし被害を防止するようになっている」と明らかにした。
昌寧/チェ・サンウォン記者、ナム・ジョンヨン記者 csw@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/430871.html 訳J.S