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李大統領「関税交渉妥結、APEC首脳会議以降になる可能性も」

登録:2025-10-24 06:14 修正:2025-10-24 06:44
CNNインタビュー 
「調整・矯正に多くの時間と努力が必要」 
「我々は合理的な結果に至るだろう」
李在大統領がCNNのインタビューに応じている=大統領室提供//ハンギョレ新聞社

 李在明(イ・ジェミョン)大統領は23日に公開された米メディアCNNとのインタビューで、韓米関税交渉について「APEC首脳会議よりは(妥結に)時間が少しかかりそうだ」と述べた。キム・ヨンボム大統領室政策室長ら政府関係者らが最後の総力戦を繰り広げているが、29日に予定されている韓米首脳会談前に決着をつけるのは難しい見込みという意味だ。

 李大統領は同日公開されたCNNとのインタビューで、「APEC首脳会議を機に韓米通商交渉を妥結できると思うか」という質問に対し、「時間が少しかかりそうだ」とし、「米国の合理性を信じている。両国が合理的な合意に至るだろう」との見通しを語った。特に「(立場を)調整・矯正するのにかなり多くの時間と努力が必要だろう」と語った。これに先立ち、キム・ヨンボム政策室長も、ハワード・ラトニック米商務長官との会談後、「(交渉は)最終段階ではない。交渉というのは終わるまで何があるか分からない。さらに協議しなければならない」と述べた。

 李大統領は3500億ドルの対米投資ファンドに対する立場を問う質問にも、「我々(韓米)は結局、十分に納得できる合理的な結果に至るだろうと信じている。我々は同盟であり、皆常識と合理性を持っている」と楽観的な期待を表明した。

 CNNの記者は「韓国で非公開的に取りざたされている、3500億ドルをトランプ大統領が直接管理する投資基金に捻出する話を、李大統領が慎重に避ける様子が興味深い」とし、「初めてこの提案(の噂)が流れた時は多くの人が冗談やスパムメール、個人情報を狙った詐欺だと思った。本当の話だとは誰も信じなかった。ところが、実際の提案だった」と述べた。それと共に「李大統領はホワイトハウスのオーバルオフィスでの会談と同様、トランプ大統領の機嫌を損ねないように慎重な態度を保っている」と評価した。

 朝米対話の可能性をめぐるやりとりも続いた。李大統領は「朝米の両首脳が電撃的に会うなら、それは良いことだと思う。トランプ大統領が世界平和を成し遂げることを願っているとも想っている」としたうえで、「それがトランプ大統領にピースメーカーの役割を引き受けてほしいと要請した理由」だと述べた。李大統領は「今回のアジア太平洋経済協力(APEC)を機に、可能性は高くないが、もし朝米が電撃的に会えるなら、全面的に歓迎し積極的に支援する用意がある」と付け加えた。

 また、南北間対話の可能性については「相手に会って対話することが多くの問題を解決する最初の出発点になるだろう」と強調した。

オム・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1225002.html韓国語原文入力:2025-10-23 21:35
訳H.J

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