本文に移動

"キム・ジョンウンが北の改革開放の先頭に立つかも"

原文入力:2010-07-14午後07:39:32(1695字)
北韓へ行ってきたパク・ハンシク米ジョージア大教授
"金正日死後の動揺要素 金日成の時より少ないだろう"
南側 人道的支援再開‘ポスト天安艦’政策 展開すべき"

←パク・ハンシク米ジョージア大教授

"キム・ジョンウンは中国の鄧小平のような人物になるかもしれない。"
去る3~8日に北韓に行ってきた後に訪韓したパク・ハンシク米国、ジョージア大大客員教授は「党代表者会(9月上旬)招集は、党政策路線の変化・刷新を示唆するもの」としつつ、このように話した。中国改革開放政策の設計者である鄧小平のように、金正日国防委員長の後継者として知られた3番目の子息キム・ジョンウンが北韓の変化を主導する人物になるかもしれないという展望だ。

パク・ハンシク教授は13日、宿舎であるソウル、小公洞のロッテホテルで<ハンギョレ>と行った単独インタビューで「党代表者会でキム・ジョンウンが党の重要役割を受け持つことになると観測される」として「今後‘経済強国’作りに力点を置くようだ」と話した。パク教授は「最近、北韓の国内政策は経済発展側にかなり集中しているようだ」と付け加えた。彼は「金日成総合大電子図書館に行ったところ‘自分の土地に足を踏み世界を見よ’という金正日の揮毫があったよ」とし、外部世界に対する北側の関心と交流意志の現れと解説した。

最近、韓国・米国・日本などで金正日委員長の健康異常説と共に北側の急変事態の可能性が提起されていることに対し、彼は「純粋に外部世界の想像に過ぎない」としつつ「私の観察では北側の人々は政治安定と権力継承問題に恐怖を感じていない。むしろ経済を成長させなければならないということに関心が高い」と話した。彼は「(1994年)金正日体制が登場した時(北韓崩壊論など)危機論が多かったが、16年が過ぎても何も起きなかった」として「金正日の死後の動揺要素は金日成主席死後の動揺より少ないだろう」と断言した。

今年上半期、韓半島情勢を揺るがした天安艦問題と関連して彼は「国際的に公信力のある機構・組織で綿密に検討すれば、いつか実体が明らかになるだろう」と話した。続けて「政府は南北交流と人道的支援再開等を通じて‘ポスト天安艦’政策を展開すべき」として「それが北側にも良く我々にも危機水位を下げることに役立つ」と指摘した。彼は韓国政府が米が余って動物の飼料として使う問題を検討しながらも3年間にわたり対北韓食糧支援をしていないことに対し「同じ民族が食糧難で苦労しているのに、そのような天罰を受ける政策がどこにあるか」と嘆いた。

彼はオバマ、米国政府の対北韓政策について「今まではヒラリーの政策であったが、オバマとヒラリーはコードが合わない」とし「ヒラリー・クリントン国務長官が(対北韓)政策主導権を行使する限り、北-米関係改善は難しい」と評価した。だが、彼は「オバマ大統領が民主党内で基盤を強化しており、遠からず‘オバマ ドクトリン’が稼動し北韓と直接対話に出るだろう」と見通した。

パク教授は‘平和政治哲学と理論’研究に努力してきた国際政治学者で、ジミー カーター(1994年)とビル クリントン(2009年)前米国大統領の北韓訪問を斡旋するなど‘北韓-米国関係の平和設計者’(ドナルド・グレッグ前駐韓米国大使)と呼ばれる。これまでに50余回 北韓を訪問した。去る4月、世界平和に貢献した人物にあたえる‘ガンジー・キング・池田平和賞’を受けた。1939年に中国、ハルビンで生まれ、ソウル大政治学科とミネソタ大学(政治学博士)を経て70年にジョージア大教授として赴任し、今はこの大学で唯一の‘大客員教授’だ。

文イ・ジェフン記者 nomad@hani.co.kr
写真キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/430378.html 訳J.S