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韓中日台の専門家ら「米中の力による政治に振り回されないよう協力を」

登録:2025-09-23 06:42 修正:2025-09-23 09:10
2025ハンギョレ-釜山国際シンポジウム
2025第21回ハンギョレ-釜山国際シンポジウムが22日午前、釜山海雲台区BEXCOで「北東アジアの海洋首都釜山と東アジアの未来」をテーマに開幕式を行っている。参加者たちが記念写真を撮っている=チョン・ヨンイル先任記者//ハンギョレ新聞社

 今年で21回目を迎えたハンギョレ-釜山国際シンポジウムが22日、釜山(プサン)BEXCOで「北東アジアの海洋首都釜山と東アジアの未来」をテーマに開幕した。

 ハンギョレ統一文化財団と釜山広域市の共同主催で同日から23日まで開かれる今回の行事は、国際秩序の混乱が深まる時代に東アジアの平和と発展について専門家と聴衆が共に考え、討論する場だ。

 キム・ミンソク首相はこの日、ビデオ祝辞を通じて「北極航路の関門、世界最高レベルの海運・港湾インフラを備えた釜山が北東アジアの海洋首都に跳躍することは、大韓民国を越えて東アジア全体の繁栄と平和を導く力になるだろう」とし、「北極航路時代を主導するK-海洋強国建設」を国政課題に選んだ李在明(イ・ジェミョン)政権がそれに必要な主要インフラを拡充し、新航路のテスト運航と国際協力も積極的に推進すると述べた。

 この日のシンポジウムでは韓国海洋大学のキム・テマン教授の司会で「北極航路時代の海洋首都釜山と北東アジアの共同繁栄」をテーマにしたトークショーも行われた。慶南大学極東問題研究所のアン・ビョンミン招聘研究委員と韓国海洋水産開発院のキム・オムジ極地戦略研究室長は、釜山が北極航路の拠点になるためには、海洋水産部の移転にとどまらずそれに合った製造業施設と雇用、物流、金融、人材が結合されたバリューチェーンを構築し、釜山・蔚山(ウルサン)・慶南地域の港湾と生産クラスターを繋ぐ総合的戦略が必要だと強調した。

 安全保障の難題の解決と平和維持案を模索するための討論も活発に行われた。ハンギョレ新聞社のチェ・ウソン代表取締役は開会の辞で、「外交・安全保障の側面だけではなく、経済・通商分野でも東アジアは重大なヤマ場を迎えている。こういう時こそ東アジア市民が境界を越えて疎通と連帯を模索しなければならない」と提案した。キム・ヨンチョル元統一部長官は基調演説で「転換期の複合危機を克服するためには知恵が必要だ」とし、実用主義と外交の復元、民間交流の重要性を強調した。

 釜山大学のチャ・チャンフン教授の司会で中国の人民大学の李慶四教授、日本の慶応大学の西野純也教授、台湾の金門大学平和研究センターのリュ・フェイイ所長、忠南大学のチャン・ヨンヒ教授など韓中日台の専門家たちが「東アジアの挑戦と課題」について討論する場も設けられた。参加者たちは最近緊張が高まっている両岸関係の未来が東アジアの平和と国際秩序に重要な要素になっており、米中大国の「力による政治」が一方的に地域情勢を決めないよう、この地域の多様な国家の協力と交流を通じて地域の平和を守っていかなければならないと強調した。

釜山/パク・ミンヒ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1220109.html韓国語原文入力:2025-09-22 20:54
訳H.J

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