原文入力:2010-07-12午後08:07:36(1005字)
戒厳軍 無断投入…不法拘禁・殴打・セクハラまで
真実和解委、被害者名誉回復・救済 措置 勧告
‘真実・和解のための過去史整理委員会’(真実和解委・委員長 イ・ヨンジョ)は1979年に起きた釜馬(釜山・馬山)抗争の鎮圧および捜査過程で軍人と警察による人権侵害が起きたと12日明らかにし、被害者の名誉回復と救済措置を勧告した。民主化運動と認められた釜馬抗争過程で起きた軍・警の人権侵害に対し国家機関が公式に確認したのは今回が初めてだ。
真実和解委による調査の結果、釜山・馬山地域の戒厳軍と警察は釜馬抗争の連行者たちを令状なしに不法拘禁し、捜査過程で殴打、セクハラなどの苛酷行為をしたと発表された。
特に真実和解委は戒厳軍が馬山地域に投入された時点が衛戍領 が発動された1979年10月20日以前であることを確認し、法的要件を備えない戒厳軍の民間人連行と逮捕は違法・不当な公権力行使だったと指摘した。また、保安司と警察で構成された合同捜査団は中央情報部から「南朝鮮民族解放戦線準備委員会(南民戦)関連者と結びつけよ」 という指示を受け、背後勢力を明らかにするために苛酷行為をした事実もあらわれたと真実和解委は説明した。
真実和解委は釜馬抗争過程の被害者を確認し、被害者の名誉回復および被害救済措置を取ることを国家に勧告した。
チョン・ソンギ釜馬民主化抗争記念事業会(馬山)会長は「事件が起きて30年が過ぎたが、やっと真相が調査され人権侵害事実が明らかになったことをうれしく思う」 として「真実和解委勧告どおり追加調査と名誉回復のための措置がなされなければならない」 と話した。
釜馬抗争は1979年10月16日から20日まで、維新体制に抵抗するために釜山・馬山地域の市民と学生が参加した民主化運動で、当時連行された1563人中87人が軍法会議に起訴され、20人が実刑を宣告された経緯がある。しかし、朴正熙前大統領が亡くなった10・26事態の後、緊急措置が解除され免訴判決、公訴棄却などで大部分が解放された。
キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr
原文: 訳J.S