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住民たち "建築費引き下げ避けようと、急いで施工契約の疑い"

原文入力:2010-07-11午後10:20:55(2115字)
"16日に施行される管理制 避けようとするケチな手" 批判の声
組合員ら "組合、建設会社と高い契約" 脱退運動

キル・ユンヒョン記者,キム・テヒョン記者

←11日午後、ソウル、鍾路区、玉仁洞、玉仁1区域の住宅再開発予定地で、子供が路地に出てきて遊んでいる。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr

公共管理制 控え沈痛を味わう玉仁再開発現場
"こういうことでは村の人々がみな追い出されてしまう、どうしよう?"

真夏の焼き付くような陽射しが照りつけた去る6日. 村の広間の役割をしているソウル、鍾路区、玉仁洞の○不動産に集まった老人たちの顔には不安感があふれていた。大統領府と隣接している玉仁洞という地理的特殊性のために、こちらの老人たちは開発狂風から一歩離れてソウルの昔の姿を守って暮らしてくることができた。

そのような村が波打ち始めたのは、ソウル各地のニュータウン熱風にまきこまれて行った去る2005年頃であった。住民たちの生活の基盤である玉仁洞47番地一帯が2007年12月に再開発区域に指定され、翌年6月12日には再開発組合が設立された。住民イ・ムヨル氏は「私たちの町内の住民は大部分がこの地域で40~50年間暮らしてきた土地っ子」 と言いながら「再開発になれば他の人々のようにきれいなアパートに住んでみようかという期待感があったことも事実」 と話した。

しかし、事業は老人たちの思い通りには進行されなかった。去る3月、施工社に選ばれたD社が3.3㎡(1坪)当たり建築費で、ソウルの他の再開発区域より20%以上高い468万5千ウォンを提示したためだ。競争入札だったがS社(508万1千ウォン)とK社(467万3千ウォン)が提示した3.3㎡当たり建築費も同じような水準だった。住民たちは組合が交渉を通じて建築費を低くすることを前提にD社を施工社に選定した。

だが、先月24日決定された最終案は、当初案から3.3㎡当たり18万ウォン下がった450万ウォンだった。組合理事として交渉に参加したチェ・ギテ(74)氏は 「7度にわたり会議を開いたが、きちんとした資料一つ受け取れないまま、建設会社関係者たちと食事をしただけ」 として「組合と建設会社がなにかに追われるように契約を急いだ感じだった」 と話した。

この村の住民である建築家キム・ウォン氏は 「組合と施工社が契約を急いだのは、近い将来に施行される公共管理制度を回避しようとするケチな手」 と指摘した。公共管理制度は再開発・再建築地域で大型建設会社の横暴を防ぐため、来る16日にソウルで初めて導入される制度だ。この制度が施行されれば、施工社選定の時に区庁が組合を助け設計図書などを検討した後、競争入札で施工者を選ぶ。ユン・スンチョル経済正義実践市民連合政策室長は「この場合、公共機関が建設会社の暴走を防ぎ、建築費の余計なものを取り除くことができる」 と指摘した。

ただし、この制度の恩恵を受けるためには、16日現在の施工社と設計会社が決まっていてはならない。ソウルでこの制度の恩恵を受けることができる再開発事業は全体314個の内 143個、再建設事業は355個の内 260個だ。

専門家たちは政府が分譲価格上限制対象アパートに毎年告示する ‘基本形建築費’ を適用する場合、玉仁1区域の坪当たり建築費を324万5千ウォンまで低くすることができると見ている。(箱記事参照) 現在、一部住民たちは組合がD社と結んだ請負契約を破棄し、公共管理制度の助けを受けるべきとして組合脱退書を回している。今月初めから集め始めた脱退書に署名した組合員は11日現在で35人だ。 この村で52年間 暮らしてきたというイ・ビョンムン氏は 「事業を少しだけ遅らせて町中の人々が大きな恩恵を受けることができるのに、組合が何を考えているのかわからない」 として「訴訟を起こしてもこの問題を必ず正したい」 と話した。

しかし組合は新聞に入札公告を出し競争入札により施工社を選定しただけに、法的に問題になることはないという態度だ。この地域の整備事業者であるフェニックスCMCのキム・クムン所長は 「この地域は丈夫な岩盤が多く発破などに費用がたくさんかかる」 とし 「他の区域の建築費と水平比較することは意味がない」 と説明した。

キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr

※公共管理制度

公共管理制度:再建築・再開発事業過程で建築費の余計なものを取り払い事業の透明性を高めるために管轄区庁が組合を助け事業全般を管理する制度をいう。この制度が施行されれば区庁が再開発組合を助け設計図書などを検討した後、競争入札を通じて施工社を選ぶことになる。来る16日にソウルでまず導入される。

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/429867.html 訳J.S