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入国8日目に殺害されたベトナム新婦

原文入力:2010-07-09午後07:40:58(837字)
57回目 精神治療の夫
"鬼神が殺せと言った"

キム・グァンス記者

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20歳のベトナム女性が韓国にきて新婚生活を始め8日目に精神疾患を病んでいる夫により命を失った。

ベトナム、ホーチミン市に暮らした女性ルタ(仮名・20)は、去る2月に国際結婚仲介業者の紹介で韓国人チャン・某(46)氏に会い、ホーチミン市で結婚式を挙げた。先に帰国した夫の婚姻届と招請により、ルタは去る1日に韓国に到着し、釜山市、沙下区の30㎡余りの2階借家で新婚生活をはじめた。

だが、ルタのコリアンドリームは8日で水の泡になった。夫チャン氏は8日夕方7時頃、家で言い争いを行い、妻の顔などをむやみに殴った後、凶器で殺害した。チャン氏はその直後、警察に電話をかけ自身が犯行を犯したと申告し、警察に捕まった。チャン氏は警察の調査で「鬼神が妻を殺せと注文しそうした」 と述べた。

ルタは被害に遭う時まで夫が精神疾患者という事実を全く知らなかったことが分かった。チャン氏は2005年7月から精神分裂症状を示し、釜山の病院2ヶ所で57回もの治療を受けていたことが明らかになった。

警察は9日、殺人疑惑でチャン氏の拘束令状を申請した。また、国際結婚仲介業者がルタにチャン氏の精神疾患を隠した可能性があると見て、この業者を探している。韓国駐在ベトナム領事館はベトナム政府にこの事件を知らせ、両親を探してくれと要請した。

沙下警察署関係者は「精神が正常でない人までも必ず結婚させようとする家族のゆがんだ欲望と、利益に目がくらんだ仲介業者がこういう悲劇を産んだ」と話した。

釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/429702.html 訳J.S