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光州民主化運動記念日、「12・3内乱」を思い起こしながら「死者が生者を救った」

登録:2025-05-19 06:37 修正:2025-05-19 09:03
「80年光州が今日の私たちを救った」 
18日午前、光州北区の5・18民主墓地で開かれた45年目の5・18民主化運動記念式典後、遺族が墓碑をなでている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 5・18光州(クァンジュ)民主化運動から45年目の記念日に「1980年の光州が私たちを救った」として、12・3内乱事態を再び思い起す人々がいる。18日、市民はもちろん政界も、内乱事態を通じて有名になった「死者が生者を救う」という言葉を思い起し、「80年光州」に感謝した。

 最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン大統領選候補はこの日、フェイスブックへの投稿で「光州から消えた数多くの英霊が数多くの人を目覚めさせ、12月3日の内乱を鎮圧した」とし、「1980年5月の光州の歴史がこんにちの大韓民国を再び救った」と綴った。同党のパク・チュミン議員も同日のフェイスブックへの投稿で、「あなたが亡くなった後、葬儀を行うことができず、私の人生が葬儀になりました」という作家ハン・ガンさんの小説『少年が来る」の一節を引用し、「光州の時間は終わっておらず、あの日の叫びは今も私たちの社会を支えている」「昨年12月3日、再び戒厳令が試みられたその日、私たちが崩れなかった理由もやはり5・18の精神が依然として生きていたため」と書き込み、哀悼の意を表した。

 ハン・ガンさんがノーベル賞受賞記念講演で、「過去が現在を助けることができるだろうか」、「死者が生者を救うことができるだろうか」という質問を20代の頃に日記帳の一番前に常に書きつけておいた、という話をしたことで、この言葉は広く知られるようになった。民主党のパク・チャンデ院内代表も、昨年12月14日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)弾劾訴追案の提案説明をしながらこれを引用した。パク代表は「『過去が現在を助けることができるだろうか。死者が生者を救うことができるだろうか』。私は今回の12・3内乱を経験し、『そうだ』と答えたい」と述べた。

 5・18精神を憲法前文に入れようという動きも政界全般から表れている。この日、5・18記念式典に出席したイ・ジェミョン候補は「国民主権主義、主権在民の思想を、命を捧げながら実行した光州5・18精神を必ず憲法前文に収録しなければならない」と述べた。民主労働党のクォン・ヨングク大統領選候補も「5月精神を受け継ぐ市民たちが5月精神を侮辱した尹錫悦を追い出し、初めて迎える5・18だ」とし、「5月精神は大韓民国の民主主義と進歩の歴史を導いていく高貴な種だ。この精神を憲法に刻み込まなければならない」と述べた。祖国革新党のパク・ウンジョン議員も「80年5月の光州があったからこそ、民主共和政を守ることができた」と述べた。与党「国民の力」のシン・ドンウク中央選挙対策委員会首席報道官は「国民の力は5・18精神の憲法全文への収録を積極的に推進し、国家が責任を持って歴史的正義を完成できるよう5月精神を継承する」と明らかにした。

 市民たちもそれぞれの5・18を思い出す文をSNSに投稿し「過去の光州」に感謝した。議政府(ウィジョンブ)地方裁判所南楊州(ナミャンジュ)支部のリュ・ヨンジェ判事は、フェイスブックへの投稿で「5・18光州民主化運動。光州の市民たち、彼らと連帯した市民たちを忘れません。特に、その方々にもう一度救われた今日を生きていると思うと、複雑な心境です。助けてくださったことに感謝いたします」と綴った。7歳くらいの頃に「光州虐殺の真相」というアルバムを初めて見た瞬間が忘れられないというヤン・スンフン慶南大学教授(社会学)は「尹錫悦は戒厳を決心した瞬間から執行する瞬間、失敗する瞬間まで、武力の使用を迷わなかった」とし「全斗煥(チョン・ドゥファン)と新軍部に対する断罪のように、2024年の内乱勢力を正確に治罪する問題は、私たちの日常を守るために欠かせない一歩だ」と強調した。

シン・ユン・ドンウク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1198035.html韓国語原文入力: 2025-05-18 17:11
訳H.J

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