クァク・チョングン前陸軍特殊戦司令官が初裁判を控え、「すべての公訴事実を認め、今後憲政秩序を乱した罪を懺悔し真実だけを語る」という内容の意見書を裁判所に提出したことが、27日に確認された。
クァク前司令官の弁護人は内乱重要任務従事容疑の初裁判を控えた25日、中央軍事裁判所に「公訴事実と提出された証拠を全て認め、国家と国民に謝罪し許しを請う」という内容の「弁護人意見書」を提出した。
クァク前司令官は意見書で、「12月3日、非常戒厳作戦に参加し、取り返しのつかない過ちを犯した。違法・不当な命令なら、たとえ死ぬことになっても拒否しなければならなかったが、それができず、大統領と国防部長官の違法・不当な命令に従い、部下を死地に追い込んだ」とし、「国会の機能を阻害し、選挙管理委員会、民主党本部、世論調査コッ(花)など6カ所に指揮下の兵力を出動させ、建物の確保と警戒任務を履行するよう指示し、国憲紊乱(びんらん)の罪を犯した」と認めた。
クァク前司令官は「過ちを犯したことは否定しない。いかなる法的責任も甘んじて受け入れる」とし、「振り返ると、部下たちがこの国を救った。彼らは賢明だった。部下たちが消極的にでも私の命令に従ったことが罪になるなら、彼らを許してほしい」と述べた。
またクァク前元司令官は、「大統領に聞きたい。あの夜、私に『議事堂の議員たちを引きずり出せ』と指示したことがないのか、『ドアを壊してでも入って、議員たちを引きずり出せ』と指示したことがないのか」と問いかけた。
さらにクァク前司令官は「大統領がその日の真実を覆い隠し、私と部下を嘘つきに仕立てるなら、(それは)大統領の指示に従った軍人たちを2度殺すこと」だとしたうえで、「名誉を踏みにじる行為は軍人の生命を奪うことと同然だ。それだけは耐えられない。(私は)愚かな軍人だが、真実を語る。憲政秩序を乱した罪を懺悔し、真実を語る」と述べた。