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【韓国大規模山火事】80代のおしどり夫婦が死に別れに

登録:2025-03-28 06:47 修正:2025-03-29 06:43
「妻を療養院に入れず 、自分で世話をしてきたのに」 
慶尚北道青松の山火事犠牲者合同焼香所 
体の不自由な妻の助けを求めに行った間、屋根が崩壊
モクケ村の山火事現場//ハンギョレ新聞社

 「今回命を落とした被害者(妻)と夫は本当に仲睦まじい夫婦でした」

 27日、慶尚北道青松郡(チョンソングン)保健医療院葬儀場の合同焼香所で会ったパク・クモさん(65)は、「同じ村の住民が山火事で亡くなり、焼香所を訪れた。よく顔を合わせていたのに、こんなことになってとても残念だ」と語った。

 パクさんの住む青松郡モクケ村には25日午後6〜7時頃に火の手が回ってきた。住民たちは避難を始めたが、Aさん(80代)は体が不自由で家から出られず逃げられなかったという。Aさんは夫のBさん(80代)と共に暮らしていたが、Bさんも高齢のため、一人でAさんを避難させることが難しかった。Bさんは避難した後、助けを求めたが、その間に屋根が崩れたという。

慶尚北道青松郡モクケ村の火災犠牲者の合同焼香所=イ・スンウク記者//ハンギョレ新聞社

 約10年前に青松郡に帰村したAさんとBさんはまれに見る仲睦まじい夫婦だったという。Aさんが健康だった頃は、Bさんとともに村のあちこちに出向き、他の住民との交流が多く、Aさんが一人で動けなくなった後も、Bさんが最後まで世話をしてきたという。モクケ里のある住民は「他の住民たちがBさんに『奥さんを療養院に入れるのはどうか』と何度か話した。その度に『数十年も連れ添ったのに、私が動ける間は自分で世話したい』と言っていた」と話した。

 モクケ村は松の木が多い松林で有名だ。そのため、今回山火事が襲ってきた時、火についた松ぼっくりがあちこちに火を運び、被害が大きかった。パクさんは「家の裏に森がある。夫が家を守るために、火が燃え移る間も最後まで家に水を撒いた」とし、「(おかげで)家は燃えなかったが、夫が煙をたくさん吸って治療を受けている」と語った。

 青松郡では今回の山火事で3人の犠牲者が出た。このうちの1人である60代のCさんは、車に乗って配偶者と避難する過程で車の事故に遭った。犠牲者3人の遺体は保健医療院の葬儀場に移されたが、このうち2人の殯所が設けられる予定だ。焼香所には、他の地域で葬儀が行われる犠牲者1人を除き、残りの2人の位牌が設けられた。現在、犠牲者3人の遺体は解剖のために江原道原州市(ウォンジュシ)にある国立科学捜査研究院に移されている。

山火事の被害を受けた慶尚北道青松郡モクケ村。パク・クモさんは今回の火災で家は燃えなかったが、1年間の農作業が台無しになったと伝えた=イ・スンウク記者//ハンギョレ新聞社

 一方、27日午前5時基準で青松地域の山火事の鎮火率は77%。火線の長さは88キロメートルで、このうち67.76キロメートルが消し止められた。山火事の影響区域は5000ヘクタール。今回の山火事で住民3人が死亡し、1人が行方不明になった。また1人が負傷し、住民8003人が避難した。

イ・スンウク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/1189173.html韓国語原文入力:2025-03-27 20:55
訳H.J

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