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韓国外交部、「受験資格変更」で検察総長の娘を特恵採用の疑い

登録:2025-03-25 23:49 修正:2025-03-26 09:56
外交部「法令に則って採用手続き進めている」 
ハン・ジョンエ「検察総長の子どもだから順風満帆」
チョ・テヨル外交部長官が24日、ソウル汝矣島の国会で、米エネルギー省が韓国をセンシティブ国に指定した問題などを問うために行われた外交統一委員会全体会議で発言している=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 シム・ウジョン検察総長の娘が、国立外交院と外交部の職員として採用される過程で特別恩恵を受けていた疑いが持ち上がっている。シム総長の娘は両機関の採用公告に示された資格条件を満たしていなかったにもかかわらず、いずれも合格している。

 共に民主党のハン・ジョンエ議員は24日の国会外交統一委員会全体会議の懸案質疑で、「(シム総長の娘の)S氏は資格要件を満たしていないにもかかわらず、国立外交院と外交部に1年間隔で合格していた」とし、「父親がシム総長だったからこそできたこと」だと述べた。

 ハン議員の説明を総合すると、国立外交院は2024年1月に「教育学、人文学、社会科学、コミュニケーション学など」を専攻し、「これらの分野の修士学位所持者、または学士学位取得後に関連分野で2年以上の勤務経験を持つ者」を資格条件とする採用公告を出した。S氏は当時、国際大学院の卒業を控えた「修士学位取得予定者」であり、資格要件を満たしていなかったが、最終的に合格者となった。当時、シム総長は法務部次官だった。ハン議員は、採用時の国立外交院長がS氏を大学院で指導していたパク・チョルヒ現駐日大使だったことも指摘した。

 S氏は最近、外交部の研究員「ナ級公務職」の選考で合格したが、その過程も疑惑だらけだ。ハン議員の質疑資料によると、外交部は今年1月3日に「経済分野の修士学位所持者」を対象に公務職研究員の採用公告を出し、最終面接までおこなったものの、応募者を不合格にしている。その後、外交部は2月5日に受験要件を「国際政治分野の修士学位所持者で、その分野の実務歴を2年以上持つ者、英語に堪能な者」へと突如として変更しており、その最終合格者がS氏だった。当初の経済専攻という受験資格が維持されていたら、S氏は応募そのものが不可能だった。そのうえS氏は国立外交院での勤務期間が8カ月と3日であり、「その分野の実務歴を2年以上持つ者」という資格要件も満たしていない。

 これについて外交部は、「S氏はまだ外交部職員として採用されたわけではなく、書類および面接選考の手続きを通過し、現在は身元調査の段階にある」とし、「採用手続きは関連法令に則って透明かつ公正に行われている」と述べた。しかし外交部は、2024年に国立外交院が採用公告を出した際に修士号所持者ではなく「取得予定者」だったにもかかわらずS氏を合格させた理由と、今年2月の外交部研究員採用の際に受験資格が経済専攻から国際政治専攻に変更された理由について、はっきりと説明できずにいる。とりわけ、S氏が「その分野での勤務歴2年以上」という資格条件を満たしていないにもかかわらず書類および面接選考を何の問題もなく通過していたとすれば、明白な「審査不正」に当たる。

 ハン議員は「多くの青年が就職市場で挫折を味わうが、S氏にとっては順風満帆な道だった。現職の検事総長の娘であるということ以外には説明がつかない」と語った。シム総長は「正常な手続きに則って採用が進められていると認識している」との考えを明らかにしているという。

シン・ヒョンチョル、カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/1188616.html韓国語原文入力:2025-03-24 17:44
訳D.K

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