原文入力:2010-06-22午後08:47:02(1053字)
手・腰 縛っておき虐待…手当てまで一飲み
人権委 施設院長 告発・再発防止策 勧告
ソン・ジュンヒョン記者
コミュニケーションと行動が不便な発達障害1級チョン・某(18)君は今年の初めまで数年間にわたり不認可障害者施設で時々 手と腰を縛られたまま過ごしたという。診療記録簿にも‘時々手を縛っておく’という表現が出てくる。仁川、桂陽区、場基洞にあるこの施設のチェ・某(58)院長はチョン君のような障害者宛に出ている障害手当てを横領していたという疑惑を買っている。
国家人権委員会(委員長 ヒョン・ビョンチョル)はチェ院長を検察に告発する一方、保健福祉部長官と仁川市および桂陽区庁に再発防止策の樹立と徹底した指導・監督を勧告したと22日明らかにした。人権委が障害者差別禁止法第30条(家族・家庭・福祉施設などでの差別禁止)と第32条(いじめなどの禁止)を適用し、こういう勧告をするのは初めてだ。
人権委はチェ院長が施設内障害者らを最大限に保護する義務があるにも関わらず、チョン君など知的障害者の腰と手首を縛ったことは障害者差別禁止法第32条第4項の虐待行為に該当すると判断した。また、番号鍵を設置し移動を制限した行為と、出所する意向を明らかにしたチェ・某氏とキム・某氏を出所させなかったことは同法第30条3項に規定している移動の自由制限禁止に違反したと明らかにした。
人権委はまた「チェ院長が去る2008年4月から今年3月まで、地方自治体から受け取った受給費と後援支援金など計4億4600万ウォン余りを管理・使用しながら支出内訳と証明資料などを揃えなかったり、事実と違うように作成した」と明らかにした。人権委は「チェ院長がこのお金の内、1億1000万ウォン余りを罰金と譲渡所得税など私的な用途に使った事実を認め、残り3億2000万ウォン余りは会計資料なしに支出したことが確認された」と付け加えた。
今回の事件を人権委に陳情した仁川障害者差別撤廃連帯は「未申告障害者施設では今回の事例のような差別がさらに広範囲に起きている」とし「現在の社会福祉施設人権連帯などで未申告障害者施設に対する全数調査を実施中」と明らかにした。
ソン・ジュンヒョン先任記者 dust@hani.co.kr
原文: 訳J.S