本文に移動

北朝鮮「米国こそがならず者国家」…第2次トランプ政権発足後、初めて名指しで批判

登録:2025-02-04 06:37 修正:2025-02-04 06:53
マルコ・ルビオ米国務長官/聯合ニュース

 北朝鮮外務省は、北朝鮮を「ならず者国家」と称したマルコ・ルビオ米国務長官の発言について、「敵対的言動、政治的挑発」だとしたうえで、「世界で最もならず者国家」は米国だと反論した。先月20日に発足した米国の第2次ドナルド・トランプ政権の高官を、北朝鮮政府が初めて名指しで批判した公式談話だ。

 北朝鮮外務省は3日、官営「朝鮮中央通信」を通じて発表した「報道官談話」で、「最近、米国務長官のルビオという者があるメディアのインタビューで、米国の新政権の対外政策について語る最中に、わが国を『ならず者国家』と冒涜する妄言を並べ立てた」と非難した。

 これに先立ち、ルビオ長官は1月15日、上院外交委員会の承認聴聞会に出席し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長について「40歳そこそこの独裁者」と称した。また、「モスクワ、テヘラン、平壌の独裁者とならず者国家」と述べ、北朝鮮を「ならず者国家」と規定した。さらに1月30日、米国のジャーナリスト、メーガン・ケリー氏とのインタビューで、北朝鮮を再び「ならず者国家」と呼んだ。北朝鮮はルビオ長官就任前の聴聞会当時は反応を示さなかったが、インタビューが公開されるや批判する談話を発表した。

 外務省報道官は「世界で最もならず者の国家が、他の国に対してならず者だと言い張るのは、理屈に合わない」とし、「常に敵対的であり、今後も敵対的であろう米国のいかなる挑発行為も黙過せず、それに相応するよう強く対応していく」と明らかにした。

 これと共に、北朝鮮外務省の軍縮および平和研究所は、官営「労働新聞」に載せられた「公報文」を通じて「米国がミサイル防衛体系をさらに拡大する構想を発表したことは、米国の新政権の覇権的思惑が政権発足初日から明確に現れたもの」だと非難した。これはトランプ大統領が就任当日の1月20日、「米国版アイアンドーム」の構築のための大統領令に署名したことを念頭に置いたものと推定される。金正恩委員長を「賢い男」(smart guy)と評し、「彼に連絡する」と述べるなど、就任以来対話のシグナルを持続的に発信しているトランプ大統領を直接狙わず、批判のレベルを調整したものとみられる。

イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1180533.html韓国語原文入力:2025-02-03 17:04
訳H.J

関連記事