原文入力:2010-06-18午前12:29:01(1776字)
"利敵団体 ぶち壊せ" 建物前で三日連続 激烈示威
天安艦外交 成果出せない責任押し付け 分析も
ファン・チュンファ記者
←枯れ葉剤戦友会会員たちが17日午前、ソウル、通仁洞の参与連帯前で国連安全保障理事会に天安艦関連書簡を送ったことと関連して開いた糾弾集会途中、LPガスボンベを持ってこようとし、これを阻む警察ともみ合っている。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr
17日午前、ソウル、鍾路区、通仁洞の参与連帯1階にある記者室に参与連帯幹部が立ち寄った。彼は「記者たちが参与連帯所属と誤解を受け被害を受ける恐れがあるので席を外すのが良さそうだ」と話した。取材のために参与連帯を出入りしていた一部記者たちは3日連続示威中のソウル市在郷軍人会会員などからすでに "×××を取ってやる" という悪口を聞いたところだった。
参与連帯は去る15日以後、連日 保守団体の‘テロ威嚇’に苦しめられた。抗議電話で業務は麻痺し、事務室に出入りすることも難しい。200人余りの警察兵力に囲まれた参与連帯の建物内では 「ブラインドで窓を覆い、幹事たちの出入りは最大限自制しなさい」という案内放送が流れ出た。午前10時から午後4時まで交代で集会を開いた保守団体会員たちは、参与連帯から出てくる女性幹事たちに向かって「顔もまずい×. 金正日のふところに消えてしまえ」等の卑劣な言葉を浴びせた。
この日午前、参与連帯前で集会を開いた枯れ葉剤戦友会会員200人余りは「利敵団体 参与連帯をぶち壊そう」と叫び、建物にペットボトルや卵を投げた。建物への侵入まで試みた彼らは警察と衝突したり、シンナーが満たされた焼酎瓶10本余りを載せLPガスボンベまでぶら下げた乗合車両が参与連帯建物に向かい警察の制止を受けもした。去る16日午後には保守団体会員たちが事務室を出たキム・ギシク参与連帯政策委員長に駆け寄り、喉首をつかみ頬を殴る事態も起きた。
多くの市民社会団体は政府と与党、保守勢力が意図的に参与連帯に対し‘魔女狩り’していると批判した。天安艦事件を政治的に利用しようとしたが、6・2地方選挙で逆風に遭った上、‘天安艦外交’も明確な成果を出せずにいる状況と関係があるということだ。イ・テホ参与連帯協同事務局長は「国連安保理決議案の採択に中国とロシアがぬるま湯的な反応を示し、天安艦外交に失敗した場合、参与連帯などに責任を転嫁する可能性が大きい」と見通した。
参与連帯に対する保守団体の攻撃から野蛮な昔に戻る不吉な兆しを読む人々もいる。チョ・デヨプ高麗大教授(社会学)は「地方選挙惨敗の責任から抜け出そうと政府が天安艦外交に没入する中で、愛国主義と国家主義を強調するなど冷戦的思考方式で対応している」とし「政府のこういう動きは脱冷戦に切り替える世界的な流れに逆行するもの」と指摘した。また、彼は「検察と保守団体がこれの一助となっていることも非常に残念だ」といった。
シン・ジンウク中央大教授(社会学)は「去る10年間、北韓と進歩勢力に対し強い敵がい心を育ててきた保守団体らが、李明博政府がスタートする中で極端な行動が可能な政治・社会的環境が造成されたと判断したようだ」とし「現政権と与党、保守言論、多くのニューライト団体自身は民主主義を否定しないと言っているが,一方では極右団体らが極端な行動をできるよう着実にイシューを投げかける方式で‘極右テロリズム’を助長している」と批判した。
国際アムネスティもこの日、検察が参与連帯捜査に着手したことと関連して声明を出し「韓国政府が安保憂慮を抱いているという点は理解するが、こういう憂慮が個人や団体の人権行使と政治的見解を表現する権利を制約することに利用されてはならない」と強調した。
一方、警察は保守団体の参与連帯前不法集会に対し集示法違反で厳重対処するという方針を明らかにした。
ファン・チュンファ記者 sflower@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/426172.html 訳J.S