共に民主党のパク・ソンウォン議員が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の非常戒厳の主要実行者で、大統領の冲岩高校の後輩でもあるヨ・インヒョン防諜司令官がすべての「親衛クーデター関連文書」を破棄中だと主張した。
パク議員はこの日、野党6党の議員が尹大統領の国会への立ち入りを阻止するために国会中央ホールでおこなった座り込みで、現在の軍の動向を説明しつつ、「ヨ・インヒョン(防諜司令官)がすべての文書を破棄中」だと述べた。また「ヨ・インヒョンは先月29日から主な補職者を自身が改めて構成し、戒厳ができる態勢を整えた」として、「みなさん(議員たち)をすべて捜査、拷問しうる作業を(先月)29日から始めていた。このすべての計画は、はるか以前から具体化されていた」と主張した。パク議員室はこれに先立って発表した報道資料で、「防諜司令部で親衛クーデター関連文書を破棄中であり、拒否した中佐級要員に対しては補職待機を発令している」と述べている。
また、「今日、(クァク・チョングン)陸軍特殊戦司令官を訪ねたが、自らの過ちをはっきりと悔いていた」とし、「最高の武力707(特殊任務団)がヘリコプターで国会を蹂躙(じゅうりん)したことは当然にも重く罰せられる罪であり、この暗たんたる現実において恐れる特戦司令官を見た」と語った。そして「(イ・ジヌ)首都防衛司令官はここ(国会)までやって来て尹錫悦の指示を受けてどんな状況なのか報告した人物であり、(キム・ヨンヒョン)国防長官の指示を受けて虎視眈々とみなさんを捕まえる隙を狙っていた者だが、反省の色がない」と述べた。
さらに「尹錫悦は、右翼中の右翼であるホン・ジャンウォン国家情報院第1次長でもとうてい受け入れられない指示をした。国情院に捜査権を与えるから、防諜司令部を手伝って(議員を)逮捕しろと指示した」のだとして、「ホン・ジャンウォンは電話に出た後、何もしなかった」と述べた。そして「尹錫悦の側からキム・ヨンヒョンが去り、ホン・ジャンウォンも去った。首都防衛司令官、特戦司令官は国民の前に事実上投降し、ヨ・インヒョンは閉じこもって資料破棄中だ。ヨ・インヒョンを直ちに拘束捜査すれば、力は完全に傾く」と主張した。