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中国 天安艦‘不動の姿勢’…政府 苦しい意味探し

原文入力:2010-05-30午後09:35:12(1883字)
韓・中・日 首脳会議
温家宝 対北韓措置強調した韓国・日本と平行線
‘持続的協議’約束…一方的制裁 推進 難しい模様
大統領府 "中国、天安艦 言及自体が大きな意味"

ファン・ジュンボム記者,イ・ジェフン記者

←李明博大統領(左端)と温家宝中国総理(右端)等、参席者たちが29日、済州道、西帰浦で開かれた第3次韓-中-日首脳会議に先立ち、鳩山日本総理の提案で天安艦沈没事件犠牲者に対する黙祷をしている。 済州/大統領府カメラマン団

29~30日済州道で開かれた第3次韓-中-日 首脳会議は天安艦沈没事件に対する国際共助、特に北韓の血盟である中国の協力をどのくらい引き出せるかが関心を集めた席だった。だが、中国は韓国政府の期待ほどには態度変化を見せなかった。むしろ今回の首脳会議を通じて‘断固たる対北韓措置’を強調した韓国-日本と、‘節制された対応と韓半島平和・安定’を強調した中国の見解の違いがあらためて明確にあらわれた。

ひとまず大統領府は僅かでも中国の変化がなされていると説明する。イ・ドングァン大統領府広報首席は30日ブリーフィングで 「中国は公開的に北韓に関し言及することを非常に敬遠するので、共同発表文に天安艦事態に対し公式に言及したこと自体が非常に大きな意味」と明らかにした。‘形式’の変化に内容の進展が含まれているという解説だ。

イ首席はまた、首脳会議で温家宝中国総理が 「中国は責任ある国家」と明らかにしたと強調し「中国も国際的責任をすべて果たすという趣旨で理解することができる」と話した。大統領府核心関係者も「前回(28日 韓-中両者会談)中国が半歩近づいたとすれば、更にもう一歩近づいたと評価することができる」と意味を付与した。

だが、今回の首脳会議で3国指導者の発言と共同記者会見および共同発表文の内容を調べれば、天安艦問題を巡り韓-日両国と中国とは事実上平行線を走った。

温総理は会議で「韓国と国際合同調査団の共同調査および各国の反応を重視する」としつつも「韓半島平和と安定を破壊するいかなる行動にも反対し、糾弾する」と強調した。温総理はこの日の記者会見で「特に衝突を避けなければならない」として「3国が重大な問題に対しお互いを配慮し、敏感な問題を妥当に処理し政治的信頼を強化しなければならない」と注文した。温総理は‘北核6者会談再開に先立ち、天安艦事件に対する北韓の謝罪と関連者処罰などが先行しなければならない’という韓-日の接近法に対しても「それでも長期的に6者会談を通じ韓半島非核化を推進していかなければならない」と他の解決法を提示した。韓半島緊張を高めさせる対北韓強硬対応に反対するという意と共に国際社会が北韓と特殊関係にある中国を外交的に圧迫することにも不快な感情を表わしたものと分析される。

反面、イ大統領はこの日の会議で「戦争するつもりはない」としつつも「適当にやり過ごしてはならない。北韓が軍事的挑発に対し再発防止を約束し誤りを認め適切な措置を取らなければならない」と強硬な態度を示した。

このような事情のためか、3国首脳会議の結果を盛り込んだ共同発表文の天安艦関連部分は外交的修辞で包装された。天安艦沈没の原因や北韓の責任、国連安全保障理事会回付などには全く言及されなかった。「長期的に」という前提がついたりもしたが、 「6者会談過程を通じ共同の努力を持続していくこととした」という部分は反対に中国の主張がさらに多く反映されたものと見ることもできる。

これと関連して共同発表文の 「3国首脳は領域内平和と安定を維持するために持続的に協議し適正に対処していくことにした」という部分は注目する必要がある。特に‘持続的協議’という文句は、中国の態度変化を引き出す韓国政府のテコになりうるが、逆に‘中国の同意なしに国連安保理に一方的に回付してはならない’という中国政府の牽制装置の意味も含んでいるためだ。チョン・セヒョン前統一部長官は「3国が持続的協議をすることを約束したので、韓国政府が中国を無視し国連安保理議論をすることは難しくなった」とし「李明博政府の足首をつかみうる」と指摘した。

西帰浦/ファン・ジュンボム記者、イ・ジェフン記者 jaybee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/423295.html 訳J.S