韓米日首脳が18日、「キャンプデービッド首脳会談」から1年を迎え、3カ国協力の成果を強調し、安保、経済、技術、人的つながりなどの分野で協力強化の意志を再確認する内容の共同声明を発表した。米国と日本のリーダーシップ交替が予定されている状況で、3カ国の協力を強化していくという意志を表明したものと分析される。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と米国のジョー・バイデン大統領、日本の岸田文雄首相はこの日の共同声明で「我々は歴史的な首脳会談から1年間で成し遂げられた3カ国協力の大きな進展を記念する」としたうえで、「我々は大韓民国、アメリカ合衆国、日本国の協力が今日の挑戦に対応するために必須不可欠であり、繁栄する未来の土台を作るという揺るぎない信頼を確保している」と述べた。1年前に合意した韓米日共同声明「キャンプデービッドの精神」を高く評価し、今後も3カ国の堅固な協力を強調したのだ。
また3カ国首脳は「我々は3カ国間で徹底した韓米同盟と米日同盟につながった安保協力を向上させ、共同の経済的・技術的優先事項の整合性の深化、グローバル・ヘルス・イニシアチブに関する連携の強化、揺ぎない人的つながりの更なる拡大へのコミットメントを新たにする」と述べた。
だが、3人の首脳のうち2人の首脳の交替が予定されるなど、政治状況が1年前と大きく変わり「韓米日3カ国協力」が変わらず続くのは難しい場合もあるとみられている。米国は、ドナルド・トランプ前大統領が政権に復帰した場合、北朝鮮と首脳外交に乗り出すという意志を示すなど、朝鮮半島情勢に変化をもたらす要因になる可能性が高い。日本もやはり、誰が首相になるかによって韓日間の協力の強度が変わりかねない。
特に3人の首脳がこの1年間に経験した政治的状況は「キャンプデービッドの呪い」と呼ばれるほど暗澹たるものだった。年齢問題などで辞退の圧力を受けてきたバイデン大統領は先月、最後の指名手続きだけを残していた大統領候補から撤退した。続投への意欲を燃やしてきた岸田首相も、長期間続いた低い支持率に苦しんだ末、結局9月の自民党総裁選への不出馬を表明した。尹大統領も今年4月の総選挙で惨敗した後、20~30%台の支持率に留まり、早期のレームダックが可視化している。
このような懸念に対し、大統領室高官は「協力体系を構築した3人の主人公が永遠に同じ場所に留まることはできない。日本と米国は与野党を問わずキャンプデービッド合意に揺ぎない支持を送っている」と述べた。