原文入力:2010-04-30午前08:47:30(1072字)
チョン・インファン記者
教育科学技術部傘下の私学紛争調停委員会(私紛委)が私学不正で退いた尚志大の旧財団側の人々を正理事として選任することにした。これに対し不正財団の復帰に反対してきた学生と教授・教職員らが強力反発して出て、尚志大が再び紛糾に包まれる兆しだ。
私紛委は29日午後、ソウル、良才洞、韓国研究財団会議室で全体会議を開き、4時間40分余の激論の末に△旧財団側人士5人△学内構成員2人△教科部推薦人士2人を尚志大の正理事に選任することにした。正理事9人の内、5人が旧財団側人士で満たされることにより、不正で退いたキム・ムンギ前理事長に事実上学校運営権が渡ることになった。
教科部関係者は「旧財団側の資格要件などと関連し法律小委員会でもう少し深く議論した後に最終的に比率を決めようという一部委員の提案があったと理解している」として「だが、大多数委員らが投票を通じて直ちに理事選任比率を決めようと固執し、激論の末に結局票決がなされた」と伝えた。私紛委は地方選挙以後の6月10日頃、後続会議を開きこの日決まった比率により理事候補推薦を受けることにしたと伝えられた。
この日午後、私紛委会議場外で大規模上京集会を行った尚志大総学生会・教授協議会・教職員労働組合などで構成された非常対策委員会は、直ちに反発して出た。尚志大総学生会はすでに去る28日声明を出し「旧財団人士を排除した正理事を選任しなければ全面的な授業拒否に入るだろう」と明らかにした経緯がある。
パク・ビョンソプ尚志大教授協議会長は「私学不正で実刑を宣告され服役した旧理事長に学校をまるごと譲り渡した私紛委員らは全員辞退しなければならない」として「可能なすべての手段と方法を動員し不正財団の復帰を阻むだろう」と話した。
尚志大は1993年キム前理事長が入学不正と横領などの疑惑で拘束され退いたことにより教科部が派遣した臨時理事らが学校を運営してきたが、学校が正常化したという教科部の判断により2004年から正理事体制に転換された。だが、2007年に最高裁が「臨時理事が正理事を選任したことは無効」と判決して以後、復帰を狙う旧財団側と学内構成員らが尖鋭に対立してきた。
チョン・インファン記者 inhwan@hani.co.kr
原文: 訳J.S