原文入力:2010-04-27午前08:12:42(1508字)
裁判所 "イ・ナレ氏に900万ウォン賠償せよ"
警察, 情報公開しないなど相次ぎ‘裁判妨害’
ソン・ギョンファ記者
2008年6月1日未明、米国産牛肉輸入反対ろうそく集会に参加し倒れた状態で軍靴で頭を踏まれるなど戦闘警察の暴行にあったイ・ナレ(24・ソウル大国楽科)氏に国家が900万ウォンを賠償せよとの裁判所の決定がなされた。訴訟を起こし2年余ぶりに出てきたもので、ろうそく集会に参加し負傷した‘個人’が国家を相手に出した訴訟の中で初めての賠償決定だ。
ソウル中央地裁民事32単独 イ・スンヒョン判事はイ氏が国家を相手に出した損害賠償請求訴訟で「国家はイ氏に来月14日までに900万ウォンを支払え」 との和解勧告決定をしたと26日明らかにした。この案に両者が異議申請をせず裁判所の決定は確定した。当初、裁判所は去る1月6日「1000万ウォンを賠償せよ」としたが、国家が異議申請をすると裁判所は去る2日に100万ウォンを減じた‘900万ウォン’賠償案を提示した。
賠償を受けるまでは迂余曲折が多かった。裁判所は‘(暴行加担警察に対する)懲戒記録を出せ’と何回も督促したが、警察は応じないまま持ちこたえた。これに対し裁判所は「懲戒書類を公開しないことは裁判妨害と見る余地がある」とし、警察側を叱責することもした。先立ってイ氏が軍靴に踏まれる場面が撮影された動画がネチズンの間に広がり、警察の暴力鎮圧に対する批判世論が高まるや警察は該当戦闘警察官と指揮ラインに対し責任を問うと明らかにした経緯がある。
イ氏はそれでも‘運の良い’方だ。暴行される場面がそっくり撮影された動画証拠があったためだ。国家を相手に訴訟を起こした大部分の‘ロウソクのあかり’市民らは、警察の暴行を立証する直接的証拠を探せず訴えをすでに取り下げたり放棄しようとしている。
実際、ろうそく集会に参加し警察側から飛んできた鉄の塊を頭に受けたパク・某氏は加害者を特定することが難しく、長い間の訴訟に疲れ昨年12月訴えを取り下げた。しかし警察は「(訴訟で)勝つ自信がある」とし訴訟取下げ不同意書を出し、裁判所はまた訴訟取下げで和解勧告決定をし、去る2月に訴えが取り下げられた。
同じくろうそく集会で負傷したイ・ジュンヒョン弁護士は、警察による暴行を証明することに注力しているが容易ではない状況だ。イ弁護士は進歩新党インターネット放送‘カラーTV’をくまなく探し、警察が盾で市民を鎮圧する場面の映像を証拠として裁判所に出した。すると警察は2008年5~6月のろうそく集会罪証動画を検証してくれと裁判所に申請した。‘当時公権力を行使せざるを得ず、イ弁護士の傷害はデモ隊と警察が衝突する状況で誰かに加えられたもの'という趣旨だ。これに対しイ弁護士側はまた当時、倒れた後に治療を受ける姿が撮影されたオーマイニュース動画を証拠として出す予定だが、警察が直接殴る瞬間が撮影された映像は探せなかった。
イ弁護士の弁論を引き受けたソル・チャンイル弁護士は「一般市民としては加害者に対する立証が難しく、大部分の民事は訴訟取下げ・棄却され、刑事は無嫌疑処分にされている」とし「市民らは証拠確保が難しく今後も賠償を受けるのが容易でなく見える」と話した。
ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr
原文: 訳J.S