原文入力:2010-04-23午後03:23:20(1909字)
[検察接待疑惑 ルームサロンへ行ってみると] エレベーターに乗り直ちにモーテル行 可能
従業員ら "何も知らない…買ってあげた奴と貰て食った奴を対面させろ"
チョ・ソヨン ディレクター
←釜山,東莱区,温泉洞の‘M’ルームサロン入口. エレベーターに乗ればルームサロンからモーテルに移動するのに外部からは全く眼に触れない構造だ。映像画面キャプチャー. チョ・ソヨン ディレクター
"オイ、天安艦がすっかり影をひそめたね。本当に皆 検察の話ばかりだね。" 狭苦しい路地には闇が光の代わりをしていた。22日夕8時、釜山,東莱区,温泉洞の‘M’ルームサロン警備室内。建物管理人チェ・某(52)氏は何気なくテレビのリモコンをいじり無愛想につぶやいた。全国を揺るがした天安艦事故をかくしてしまうほどに沸きかえった事件だが、郊外商圏に転落した温泉洞路地には愚痴と寒々しさがいっぱいだった。
Mルームサロンは‘検察スポンサー’論難を呼び起こしたチョン・某(51)氏が高位職検事たちに酒接待をし、2次会性接待まで行ったと暴露したところだ。チェ氏は「PD手帳の報道の後、記者たちから絶えず連絡がきて行ったり来たりしている」として「(商売にならないけれど)むしろ店の広報にもなって良いのと違うか」と意外な反応を見せた。‘地位の高い方’らが酒を飲んだところとして噂になることが営業上悪いことではないという内心だ。チェ氏は「記者らにむしろよく撮ってくれと要請までする」と冗談を言った。
チェ氏と若い従業員を除けばMルームサロンの前を行き来する人は殆どいなかった。路地の入口に入るやいなやルームサロンの看板がすぐに見え、周辺には羊肉ホルモン店,ネットカフェ,カラオケ,中華料理店などが並んでいた。しかし酒客たちの影も見られなかった。ルームサロン前のスーパー主人は「温泉洞が10年前までは釜山の代表的な歓楽街として名をはせたが、海雲台に富裕客たちが抜け出て7~8年前からはお客さんの足が急に途切れた」として「あのルームサロンも門を閉めるという話があった」と話した。
ようやく話し始めた従業員たちの愚痴も同様だった。あるウェイターは「昨日はお客さんが来なかったが、今日もかろうじて2部屋だった」とし「私たちの店は元々商売にならなくてかまわないが、周辺の店が私たちのために商売が一層だめだと泣き顔」と伝えた。
←釜山,東莱区,温泉洞‘M’ルームサロン看板。'検察スポンサー’論難を呼び起こしたチョン・某(51)氏はこちらで高位職検事たちに酒接待と性接待をしたと主張している。 映像画面キャプチャー. チョ・ソヨン ディレクター
Mルームサロンで検察接待がなされたという証拠と証言を得ることは容易ではなかった。5階建物には地下2階に遊興飲み屋があり、地上2~3階がルームサロン,4~5階にはモーテルが位置していた。1階には特別な営業施設は見られず、エレベーターだけが見えた。ひとまずエレベーターに乗りルームサロンに入場すれば俗称‘2次’のためのモーテルへの移動が外部から全く知られない構造だった。ルームサロンで酒接待が行われ、2次でモーテルで性接待が同時にできる可能性は伺えた。
しかしルームサロン関係者たちは検事接待の事実に対し「全く知らない」と言い切った。チョン氏が釜山地検部長検事などを接待した時点が2003年と知られている。当時、Mルームサロンはマダムだけで20人に女性従業員50人余りに達するほど有名な酒場と伝えられた。
チェ氏は 「それは昔のことで、今はその時に仕事をした人がいない」として 「社長も4~5年前に店が競売へ渡り変わった」と話した。チェ氏は「お客さんの中に検事たちがたくさんくるか」という質問に「検事だと言えば検事だと見るし、お客さんが違うといえばまたそうと見るほかはない」として、苦々しい表情をした。従業員ユン・ギョンファン(仮名)氏も「私たちは鯨戰蝦死(強い者どうし互いに戦うなかで何の関係もない弱い者が被害をこうむることを比喩的に言う言葉)の格好だと考える」として「酒を奢った奴と食べた奴と対面させれば良い、どうして関係のない私たちを捕まえて尋ねるのか」と言った。 文・写真 チョ・ソヨン ディレクター azuri@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/417477.html 訳J.S