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‘調書と違う法廷証言’ハン・ミョンスク警護員 起訴 方針

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/413069.html

原文入力:2010-03-29午後09:56:16(1223字)
法学者, 刑事訴訟法 違反 指摘

ノ・ヒョンウン記者

判決前に偽証罪速断…検察また‘無理手’

検察がハン・ミョンスク(66)前国務総理の公判で、検察調査の際とは食い違う証言をした前総理警護員ユン・某(37)氏の起訴を検討している。しかし29日に開かれたハン前総理公判で検察が追加で証人申請した警護員たちも 「一般的にハン前総理がお客さんより先に昼食室から出てきた」とし、ユン氏と同様な趣旨で証言し、検察が証人を偽証罪で起訴するのは無理という批判が出てきている。

ソウル中央地検特捜2部(部長 クォン・オソン)はこの日、検察で調査される時「総理公館では密着警護をしない」と話し、法廷証言ではこれを覆したユン氏を偽証疑惑で起訴するかを検討していると明らかにした。偽証罪は証人が自身の記憶に反する事実を法廷で述べた際に適用されるので、ユン氏を起訴できるというのが検察の判断だ。ソウル中央地検関係者は「今日の証人たちの証言は一般的な警護原則に過ぎない」と話した。

しかし検察が実際に起訴をすれば、これは刑事訴訟法の一般原則に外れることという指摘が出ている。ソ・ボハク慶煕大法学専門大学院教授(刑法)は「刑法で法廷での嘘を偽証罪として処罰しながらも、捜査機関での嘘を処罰する‘司法妨害罪’を設けていない理由は、法廷証言をさらに信頼しなければならないという信念のため」として、「検察陳述調書は検察が質問し検察が記録したことだが、どちら側が真実に近いか」と反問した。

わいろ事件で被告人に対する判決の前に、主要証人を起訴するということは異例的という反応もある。ソウル高裁のある部長判事は「1審が終わってこそ法廷証言に対する真実判断が出てくるわけなのに、それも待たずに‘なぜ陳述が変わったか’として起訴するとは息がつまりそうだ」と話した。

また偽証罪成立可否を判断する裁判所もハン前総理の裁判進行を参考にしないわけにはいかないので、判決前起訴の実益がないという見解もある。ソウル中央地裁のある判事は「証人をこのように急いで起訴するケースは見たことがない」として「ユン氏が起訴されても該当裁判所としてはハン前総理裁判の結果を待つ可能性が高い」と見通した。

このために法曹界の一部では今回の起訴を‘証人口封じ’用と見たりもしている。実際ある検察関係者は「組織暴力団を捜査する場合、本裁判が進行していても偽証罪として起訴するケースが多い」と話した。‘示範ケース’を通じて結束を揺さぶり、証人を圧迫するカードとして活用するという説明だ。

ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr

原文: 訳J.S