原文入力:2010-03-26午前09:13:14(1387字)
外国為替取り引き違反を挙げて身元照会 要請…警察 "産業関連捜査"
イ・ギョンミ記者,キム・ヨンギ記者
警察庁が捜査に必要だとし最近一部大学に特定IPを使った学生の人的事項などを要請したことが分かった。該当学生たちは「‘学院査察’の亡霊が復活するのではないか」として反発している。
ソウル大学生のチョ・某(23)氏とパク・某(21)氏は25日、ソウル,銅雀区,黒石洞の中央大前で開かれた‘大学民主主義検索共同行動’行事に出て「警察庁保安3課で外国為替取引法違反疑惑を調査するとして、自分に対する身元照会をソウル大に要請した事実を確認した」とし、警察が学校側に送った公文書を公開した。この公文書によれば、警察は去る5日と18日の2度にかけて特定IPの△接続場所(住所地) △該当住所地の加入者人的事項△連絡先の照会をソウル大に要請した。警察はまたソウル大だけでなく西江大,高麗大,梨花女子大,中央大などソウル市内主要大学とSKブロードバンドなど超高速インターネット会社を含む14ヶ所にIP照会を要請する公文書を送った。
公文書を送った警察庁保安3課は 「外国為替取り引き捜査をして、疑わしいID一つでいろいろな所へ接続した記録があり、大学等にこれらの身元照会を要請した」とし「ソウル大からは回答公文書が来ておらず我々には(身元が)誰かわからない」と説明した。
だが該当学生らは 「警察が‘外国為替取り引き捜査’という偽りの目的を主張して事実上 政府に批判的な学生たちに対する監視をしたこと」と主張している。さらに公文書を送った警察庁保安3課は国家保安法違反疑惑事件や対共捜査などを専門担当しており‘弘済洞対共分室’と呼ばれる所だ。警察内部ですら 「弘済洞対共分室で‘外国為替取引法違反疑惑’を調査するのは納得いかない」という反応が出ている。
警察がソウル大に身元照会を要請したチョ氏とパク氏は共に民主労働党で活動しており、‘資本主義研究会’という批判的な大学連合学術団体でも活動している。チョ氏はこの団体の会長でもある。チョ氏は「資本主義研究会がIDを共同で使う電子メールがあるが、自分とパク氏を含めサークルの支部がある大学が調査対象である点などを見れば、警察がこの電子メールのIDを捜査または査察の対象としているようだ」と話した。チョ氏は続けて「警察が外国為替取引法違反疑惑と言うが、私の銀行取り引きは通帳入出金が全てなので調査される理由がない」とした。チョ氏の主張どおりならば、警察は捜査目的を偽って大学に学生の人的事項を要求したことになる。ソウル大中央電算院関係者は「警察がこのような要請をする場合がたびたびある」とし「今回の場合は該当学生が資料提供を拒否したので回答しなかった」と話した。
これと関連し警察庁保安局関係者は「保安3課では産業保安関連捜査もしている」とし「我々が機密情報を入手し外国為替取り引き違反疑惑を内密調査している懸案」と反論した。
イ・ギョンミ,キム・ヨンギ記者 kmlee@hani.co.kr
原文: 訳J.S