原文入力:2010-03-19午後07:53:14(820字)
人民革命党事件 関連 チャン・ソクク氏
高裁 "国家安全に威嚇とならない"
ソン・ギョンファ記者
裁判所が時局事件の再審無罪判決に従わず検察が上訴した事件に繰り返し無罪を宣告した。最近、検察が時局事件再審判決に上訴しない慣行を破り、相次いで上訴したことにブレーキをかける判決と受けとられている。
ソウル高裁刑事6部(裁判長 イ・テジョン)は‘人民革命党再建委’事件の連座者を匿ったという理由で有罪を宣告され、獄死した後に再審で無罪判決を受けたチャン・ソクク(当時48)氏事件に検察が控訴したことに対し、棄却判決を下した。1審の無罪判決を再確認した訳だ。
裁判所は判決文で「当時、司法警察官が作成した被疑者訊問調書などは再審開始決定以後の原審で弁護人らがその内容を認めず証拠能力がない」と判断した。裁判所は続けて 「イ氏は再審で無罪が確定し、関連有罪判決を受けた人物の大部分が再審で無罪を受けた」とし「反共法の‘便宜提供’とは国家の安全や国民の自由を実質的に脅かす具体的で明白な危険性があることのみを意味すると厳格に解釈しなければならない」と明らかにした。
先立って昨年11月ソウル中央地裁はチャン氏の再審で無罪を宣告したが、検察は 「再審前原審公判でチャン氏が司法警察官作成の調書を証拠として使うことに同意したし、チャン氏はイ氏が反共法違反疑惑で手配中ということを知りながら便宜を提供した」として控訴した。チャン氏は1974年手配中だったイ氏を泊まらせ彼の要請でメガネなどを持ってきた疑惑で有罪を宣告され服役し翌年に亡くなった。
ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr
原文: 訳J.S