原文入力:2010-03-19午後07:27:07(1130字)
アルジャジーラ, 米国文書 公開…実行有無は不確実
チョ・キウォン記者
←<アルジャジーラ>は韓国戦争中、米軍が細菌戦実験を命令したという文書を入手し18日公開した。 <アルジャジーラ>画面キャプチャー
アラブ衛星放送<アルジャジーラ>は、米軍が韓国戦争当時に北韓で細菌戦実験を命令した文書を発見したと17日報道した。<アルジャジーラ>は‘ピープルパワー’という深層報道プログラムで米国国立文書保管所から入手した米国合同参謀本部の作成文書を公開した。1951年9月21日に作成されたこの文書には「作戦状況で特定病原体の効果を調べるために大規模現場実験を始めるだろう」と書かれている。しかし米軍が実際に文書の命令とおりに作戦を遂行したかは確認されなかった。
<アルジャジーラ>は米軍が日本731部隊から細菌戦情報を受け入れたと推定した。実際に米軍が日本731部隊員らを釈放する代価として関連情報を譲り受けたという事実自体は色々な文書を通じて明らかになっている事実だ。<アルジャジーラ>は自身の上官が米軍が韓国で細菌戦を行うよう手伝ったという証言をする前職731部隊員のビデオ画面も公開した。北韓住民ユン・チャンビン氏は「戦争の渦中だった3月に、蠅が大きくなり茶色の光を帯びて4月から腸チフスのように伝染病が広がった」と<アルジャジーラ>に話した。韓国戦に参加した米軍操縦士 ケネス エノク(85)は<アルジャジーラ>とのインタビューで 「私が直接加担することはなかった」として「しかし(細菌戦が)魅力的であることは事実だ」と話した。エノクは戦争の時に北韓に捕虜としてとらえられ、細菌爆弾を落としたと証言したが終戦で解放された後に虚偽の陳述だったと話した。
北韓は米軍が北韓で細菌戦を行ったと、かなり以前から主張してきた。ジョセフ ニダムを団長として英国とイタリア,フランス,旧ソ連の科学者らは1950年代に合同で調査を行い、米軍が北韓で炭そ菌と黒死病菌などを用い細菌戦を行ったという報告書を出した。だが米国はこれを否認し、まだ疑惑のまま残っている。20年余りの間、米軍の北韓細菌戦実験に対して研究した森正孝教授は「米国は細菌戦がジュネーブ協定違反なので認めないだけ」として「私は米軍が北韓で細菌戦を行ったと確信している」と<アルジャジーラ>に話した。
チョ・キウォン記者 garden@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/411206.html 訳J.S