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韓国人の幸福度、OECD「7番目に低い」…32.9%だけが「人を信じる」

登録:2023-02-26 20:04 修正:2023-02-27 06:34
「韓国保健社会研究院」報告書 
18.9%「助けを求められる人はいない」
ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 韓国人の幸福度が経済協力開発機構(OECD)加盟国中で7番目に低いことが分かった。また、困難な状況で助けを求められる人がいないと答えた「社会的孤立」人口比率は、OECD加盟国中で4番目に高かった。

 最近、韓国保健社会研究院(保社研)が公開した「社会政策成果および動向分析基礎研究」に引用された「世界幸福度報告書」によれば、2021年の韓国人の幸福度が10点満点中6.11点で、OECD加盟38カ国の中で下から7番目だった。韓国より低い幸福度を示した国は、ギリシャ(6.10点)、日本(6.09点)、メキシコ(5.99点)、ポーランド(5.98点)、コロンビア(5.29点)、トルコ(4.37点)の6カ国。幸福度が最も高い国はフィンランド(7.79点)で、デンマーク(7.70点)、イスラエル(7.58点)などが後に続いた。世界幸福度報告書は、国連の諮問機構である「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」(SDSN)が毎年出す報告書で、国別に1千人を対象に自身の人生に対する満足度を最低0点~最高10点の中から選択させる方式で行われる。韓国人の幸福度は、2010年の6.12点以後2011年には6.95点に上がり、2020年までは5点台の後半を維持した。2021年には6点台になり小幅上昇した。

 世界幸福度報告書によると、韓国の社会的孤立人口比率は2021年基準で18.9%で、OECD加盟国中で最上位圏だった。OECD加盟国のうち、トルコ(26.4%)、メキシコ(22.1%)、コロンビア(20.7%)に次いで4番目に高い。社会的孤立度が最も低い国はアイスランド(2.0%)だった。社会的孤立人口比率は、「困難な状況で助けを求めることができる友人や親戚(家族)がいるか」という質問に「いない」と答えた比率で、このような比率が高いほど社会的孤立度が高いという意味だ。2010年から約10年間、韓国の社会的孤立人口比率は18~22%を前後しており、セウォル号惨事が起きた2014年には26.2%まで急騰した。

 韓国人は、人や政府、マスコミなどに対する信頼度が他の国に比べて低い水準を示した。国際調査機関「ワールド・バリュー・サーベイ」(World values survey・世界価値観調査)の第7回調査(2017~2022年)の結果によると、人を一般的に信じるかという質問に、韓国人回答者の32.9%だけが「信じる」と答えた。10人のうち約7人は人を信じていないことになる。同じ質問にニュージーランド(56.6%)とオランダ(55.4%)では、いずれも半数以上が「信じる」と答えた。韓国人の政府(12.9%)・議会(14.2%)・マスコミ(13.7%)に対する信頼度も、他の先進国に比べて非常に低い水準であることが分かった。

クォン・ジダム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1081235.html韓国語原文入力:2023-02-26 15:31
訳J.S

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