朴槿恵(パク・クネ)元大統領に焼酎のビンを投げつけた40代の男性に、懲役1年が言い渡された。
大邱(テグ)地裁西部支部刑事1部(イム・ドンハン裁判長)は18日、朴元大統領に焼酎のビンを投げつけ、特殊傷害未遂容疑で拘束起訴されたL被告(47)に懲役1年を言い渡した。L被告は今年3月、朴元大統領が大邱市達城郡瑜伽邑(タルソングン・ユガウプ)に転居してきた際に国民向けメッセージを発表していたところ、朴元大統領に向かって焼酎のビンを投げつけた。焼酎のビンは朴元大統領の前方3メートルほどのところに落ちた。L被告は事件当時、朴元大統領が「人民革命党事件」について謝罪していないため罪を犯していると主張した。ただしL被告は人革党事件の被害者ではなかった。
裁判所は「自らの犯行を認めるなど、危険物を用いて朴元大統領に危害を加えようとしたことが十分に認められる。被害者からも許されておらず、被害回復の努力も特にしていないように思われる」と述べた。そして「被害者が傷害を負っていたら、そのことによる波及力は非常に大きかったであろうし、被告人の犯行が大衆にそのままさらされることで、多数の保安犯罪が起きる可能性があるため、非難の可能性は非常に大きい。以前に傷害などの刑事処罰を受けた前歴が多数あるにもかかわらず、またしても犯行に及んでいるため再犯の危険性も少なくない」と付け加えた。